新型マイクロプラントで変わる蒟蒻芋産業の未来

四国山地に新しい風を吹かせるNINZIAの挑戦

日本各地で徐々に消えつつある在来種の蒟蒻芋。その生産の減少に歯止めをかけるべく、株式会社NINZIA（旧：株式会社Sydecas）は四国山地に新型マイクロプラントを設置しました。この取り組みは、単に在来種蒟蒻芋の存続を図るだけでなく、製粉メーカーとの協業を通じて、蒟蒻に新たな可能性を開こうとしています。NINZIAの夢は、より多くの人々に「食を楽しむ」ことができる世界を提供することです。

マイクロプラント設置の意義

日本における蒟蒻の歴史は1300年に及び、多くの伝統技術が培われてきました。しかし、近年の食文化の変化や市場のニーズに応じて、蒟蒻産業は衰退の危機に直面しています。私たちは四国山地に専用のマイクロプラントを設置することで、在来種蒟蒻芋の持続可能な生産体制を構築し、新たな蒟蒻商品の開発と共に産業の再活性化を目指します。

また、製粉メーカーとの協力により、ニンジャペーストと呼ばれる革新的な商品も開発中です。この製品は、従来の蒟蒻粉とは異なり、日本標準のクオリティコントロールを施し、世界市場への展開も視野に入れています。

NINZIA PASTEの特長

特に注目すべきは、NINZIAが開発した「NINZIA PASTE」です。これは、通常の蒟蒻を固めずにペースト状に維持することができる、次世代の蒟蒻素材です。この独特な食材は、血糖値の上昇を抑制するなど、多くの機能性が期待されています。また、プロテインのような熱凝固性を持ち、様々なジャンルの食品関連企業との協業を目指しています。

このNINZIA PASTEは、ヘルシーなスナックや植物由来のシーフード、さらに防災食としても活用される見込みです。世界中の消費者が「新しい食の形」を楽しむことができるよう、多様な製品開発を進めています。

テクスチャ・エンジニアリングの未来

私たちNINZIAは、単なる健康食品企業ではありません。日本の伝統的な技術と新しいテクノロジーを融合させ、「食感創成」に特化した企業として成長しています。食事がもたらす楽しさを誰もが味わえる世界を目指し、特にジョーカーのような役割を持つグルコマンナンを利用した製品展開に力を入れています。

この取り組みにより、食事に関する様々な制限を持つ人々が、より自由に食を楽しむことができるようになると信じています。私たちの技術は、世界中の人々に「食べる喜び」を提供することでしょう。

簡単な製造プロセス

NINZIAの独自技術を使用すれば、専用設備を必要とせず、混ぜて焼くだけで簡単に商品が作成できます。これは、光熱費のコスト削減にも寄与し、環境にも優しい方法です。また、ゼラチンとは異なり、完全植物性のため、ハラールやヴィーガン商品の製造にも活用可能な点が大きな特徴です。

NINZIAは、既にアラブ首長国連邦のドバイ、スペインのバスク、アメリカのシリコンバレー、シンガポールなどで高い評価を得ています。これからも新たな可能性を追求し続け、食の未来を築いていきます。