株式会社ラクスが実施した生成AI活用実態調査
最近、生成AIの進化が生活のあらゆる側面に影響を与えています。その中で、株式会社ラクスは、社員の業務における生成AIの活用状況を把握するため、全社的な調査を実施しました。この調査は、正社員と契約社員を対象に、2025年6月9日から18日までの間にインターネットを通じて行われました。今回調査の目的は、社員の実際の活用状況を明らかにし、さらなる活用促進を図ることにあります。
調査の概要と背景
この調査は、全社員に生成AIを日常の業務で利用することを推奨するラクスの方針の一環として行われました。調査の結果、なんと97.9%もの従業員が過去1か月間に生成AIを利用していることが判明しました。この数字は驚異的であり、ほぼ全ての社員が積極的に生成AIを活用していることを示しています。
生成AIの具体的な活用内容
実際の利用シーンとしては、「文章・資料の作成/編集/添削」が82.1%でトップとなり、「調査/検索/情報収集/情報の整理/データ分析」が78.2%、さらに「アイデア出し/壁打ち/比較検討」が73.4%となっています。これにより、生成AIが情報のインプットからアウトプットまで、広範囲にわたって活用されていることが確認されました。
社員が主に利用している生成AIサービスには、Gemini(87.3%)、ChatGPT(58.2%)、NotebookLM(49.4%)があり、多くの従業員がこれらのツールを併用することで業務を高効率化している様子がうかがえます。
今後の展望とラクスのビジョン
ラクスの代表取締役社長である中村崇則氏は、「ITサービスで企業の成長を継続的に支援します」というミッションを掲げています。彼は、生成AIの進化が今後の業務のスタイルを大きく変えるだろうと感じており、従業員がAIを活用し生産性向上に努めることの重要性を強調しました。ラクスは、AIエージェントの専門組織を5月に新たに立ち上げ、年内には「楽楽精算」に新機能を実装することを目指しています。また、「メールディーラー」などへのAIエージェント機能の搭載も進めているとのことです。
まとめ
今後もラクスは生成AIの利活用を通じて、社員の業務効率化と生産性向上を実現し、さらなるサービス改善に努める方針です。今回の調査結果は、企業が生成AIを導入する際の一つの成功例となるかもしれません。