株式会社T2、シリーズBラウンドで進化する自動運転技術
東京都千代田区に本社を構える株式会社T2は、シリーズBラウンドのファーストクローズにおいて、11社から約50億円の資金を調達しました。これにより、同社の累計調達額は165億円を超え、自動運転技術のさらなる開発と日本の物流業界における役割を強化する計画が進められています。
T2のビジョンと取り組み内容
T2は「自動運転技術を活用し、日本の物流を共に支える」という明確なビジョンのもと、2027年度以降にレベル4自動運転トラックによる幹線輸送の実現を目指しています。この目標は、深刻化が懸念されるトラックドライバー不足に対処するためのもので、2024年からは自社開発のレベル2自動運転トラックを使用して実証実験を開始しています。
現在までに50社以上のパートナー企業との協力関係を築き、2025年の夏には実証をもとにした商用運行を始める計画です。この取り組みは、すでに23社のユーザーを獲得する成果を上げています。
インフラ整備と技術開発
レベル4自動運転の実現には、適切なインフラの整備が必要不可欠です。T2は2026年春に、神奈川県の綾瀬市と兵庫県の神戸市、西宮市において、高速道路のインターチェンジ近くに「トランスゲート」と呼ばれる切替拠点を3か所新設しました。この施設では、ドライバーがトラックに乗り降りし、無人運転と有人運転をスムーズに切り替えることが可能になります。
また、2026年3月には関東と関西を結ぶ約500kmの高速道路において、ドライバーによる操作なしに自動運転が完了する技術を確立しました。これにより、レベル4の運行で必要な準備が整いつつあります。さらに、技術的難易度が高いとされる料金所の通過も、他の企業に先がけ成功させています。
新たな資金調達と今後の展望
今回のシリーズBラウンドでは、株式会社MOL PLUSや住友倉庫、フジトランスコーポレーション、栗林商船など、多彩な企業からの出資を受けました。熊部雅友CEOは「多種多様な業界から、日本を代表する企業の皆様と共に自動運転技術を進化させていくことを光栄に思っています」と述べ、両輪での事業と技術の開発を推進する方針を示しました。
今後、T2では2026年度中にシリーズBの追加クローズを計画しており、その資金を元にさらなる技術開発を加速することが期待されています。自動運転トラックによる未来の物流システムの実現が、いよいよ近づいています。
まとめ
自動運転技術を活用した物流改革は、単なる技術革新にとどまらず、日本の経済と社会に深い影響をもたらす可能性を秘めています。T2の取り組みは、ドライバー不足などの課題解決に貢献するだけでなく、物流インフラの効率化と持続可能な社会の構築に向けた重要な一歩となるでしょう。関係企業との連携を通じて、今後の進展がますます注目されます。