小川洋子と山村浩二が登場!VRアニメ『耳に棲むもの』同時発売
2024年10月10日、株式会社講談社VRラボが小川洋子の原作によるVRアニメーション『耳に棲むもの』と、その短編小説版を同時に発売します。この画期的な作品は、アカデミー賞ノミネートのアニメ作家、山村浩二が監督を務め、さらに小川洋子自身がVR作品のために書き下ろした原作を基に制作されています。
この作品は、孤独な少年と彼の耳の中に潜む不思議な存在との交流を描いた物語で、観る人を独特の世界に引き込みます。発売日は、ゲーム配信サイトSteamでの配信が行われ、その後もVRアニメの体験イベントやセールなど、様々な企画が目白押しです。これにより、多くの人々がこの素晴らしい物語の世界を体感する機会が提供されます。
トークイベントについて
更に、特別イベントとして小川洋子と山村浩二によるトークセッションも開催されます。タイトルは『耳に棲むもの』刊行記念・特別対談〜『物語』が生まれるとき〜です。このトークイベントは2024年10月17日(木)にジュンク堂池袋本店で行われ、著名な作家と監督が創作の裏側や物語がどのように生まれるのかを語ります。イベントには同時配信やアーカイブ配信も予定されており、会場に足を運べない人にもその内容が伝わります。
物語のあらすじ
『耳に棲むもの』は、ある孤独な少年が耳に抱える秘密を描いた作品です。彼は毎日土を掘り、見つけたものを集める行動を繰り返し、そのノートには彼の人生や彼が回収した物の「声」が記録されていきます。少年の耳の奥には、彼をサポートする音楽隊と二匹のエビが住んでおり、少年の涙を見て演奏やダンスで彼を励まします。しかし、成長した少年は音楽隊やエビを忘れ、普通の生活を送ることになります。ある日、彼はTVのニュースで日系人強制収容所で見つかった手作りの小鳥の道具に感化され、再び孤独な声を探し始める旅に出ます。この物語は、彼がどのように成長し、再びその声を拾い集めるのかを描いています。
受賞歴と注目イベント
本作は、過去1年間、世界中の映画祭で高い評価を受けており、2023年のオタワ国際アニメーション映画祭では「ベストVR」に輝くなど、多数のノミネート・受賞歴もあります。また、さらに新宿のXRイベントスペース「NEUU」では2025年1月末までの特別上映も行われており、観客を魅了すること間違いなしです。
今後の展開
『耳に棲むもの』は、今後多くのイベントやセールが予定されており、VR体験を通じて提供される新しい物語の側面が期待されます。クリエイターたちの熱意と情熱が込められた本作にぜひ触れていただき、この特別な体験をお楽しみください。
この機会に、小川洋子と山村浩二が作り上げた素晴らしい物語の深みを体感してみてはいかがでしょうか?