コベルコ建機、東大発ベンチャー「ジザイエ」に出資と業務提携を発表

コベルコ建機、東大発ベンチャー企業と業務提携で遠隔技術強化



建設機械メーカーとして知られるコベルコ建機株式会社が、東京大学発のベンチャー企業である株式会社ジザイエへの出資と業務提携を発表しました。この提携は、遠隔技術分野における両社の技術とノウハウを融合させ、新たなビジネスモデルの創出を目指すものです。

株式会社ジザイエ:遠隔就労プラットフォーム「JIZAIPAD」



株式会社ジザイエは、東京大学先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授らの研究成果を基に設立された企業です。主力製品である遠隔就労プラットフォーム「JIZAIPAD」は、遠隔地からでも重機などの操作を可能にする画期的な技術を提供しています。この技術は、人手不足が深刻化する建設業界において、作業効率の向上と安全性の確保に大きく貢献する可能性を秘めています。

コベルコ建機の戦略:Human Augmentationへの投資



コベルコ建機は、今回の出資において、「Human Augmentation(人間拡張)」という投資テーマを掲げています。これは、人間の能力を拡張する技術への投資を積極的に行っていくという同社の戦略を示しています。「JIZAIPAD」は、まさにこの戦略に合致する技術であり、同社は、ジザイエへの出資を通じて、遠隔操作技術の更なる発展と実用化を目指しています。

業務提携の内容:遠隔技術分野での協業



コベルコ建機とジザイエは、今回の出資に合わせ、遠隔技術分野における包括的な業務提携を行いました。両社は、それぞれの強みを活かし、遠隔操作技術の開発、製品化、販売などにおいて緊密に連携していくことで、建設業界における生産性向上と安全性向上に貢献していくことを目指しています。

記者会見の概要



5月17日、大手町ビル4階にあるTHE FINTECH CENTER of TOKYO, FINOLABにて記者会見が行われました。会見には、株式会社ジザイエ代表取締役の中川純希氏、東京大学先端科学技術研究センター教授の稲見昌彦氏、15th Rock Fund Founder & General Partnerの中島徹氏、そしてコベルコ建機株式会社取締役 常務執行役員 細見浩之氏が出席し、出資と業務提携の背景、今後の取り組みについて説明しました。

今後の展望



今回の出資と業務提携は、建設業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させる大きな一歩となるでしょう。コベルコ建機とジザイエの連携は、遠隔操作技術の進化を促し、より安全で効率的な建設現場の実現に貢献すると期待されています。今後、両社がどのようなイノベーションを生み出すのか、注目が集まります。

関係者コメント



コベルコ建機株式会社 取締役 常務執行役員 細見浩之氏:「ジザイエの遠隔操作技術は、建設業界の課題解決に大きく貢献する可能性を秘めています。今回の出資と業務提携を通じて、技術革新を加速させ、より安全で効率的な建設現場の実現に貢献していきます。」

株式会社ジザイエ 代表取締役 中川純希氏:「コベルコ建機様との業務提携により、「JIZAIPAD」の更なる発展と普及が期待できます。建設業界のDX推進に貢献し、社会課題の解決を目指していきます。」

会社情報

会社名
コベルコ建機株式会社
住所
東京都品川区北品川5丁目5番15号大崎ブライトコア5F
電話番号
03-5789-2111

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