一般社団法人日本承継寄付協会が、SBIマネープラザ株式会社との連携を発表しました。この提携の目的は、遺贈寄付の認知を拡大し、より多くの人々にこの寄付手法を理解してもらうことです。
遺贈寄付とは何でしょうか。それは、故人の遺言を通じて、亡くなった後に非営利団体や学校などへ財産の一部を寄付する方法です。相続財産の一部を寄付することができるため、経済的な負担を感じることなく、少額からの寄付が可能です。この寄付手法は、2019年に設立された日本承継寄付協会が推進している取組で、特に多くの高齢者が相続する資産の行き先について注目が集まっています。
日本国内では、年間約50兆円が相続されており、この資金がどのように使われるのかが重要なテーマとなっています。特に独り身の世帯や子供がいない世帯が増加している中で、遺贈寄付は次世代に貢献する一つの方法として位置づけられています。
今回の取り組みでは、全国13のSBIマネープラザ直営店舗にて、遺贈寄付に関する情報誌「えんギフト」が設置されています。この情報誌は、遺贈寄付の仕組みや実績のある団体の紹介を行い、お客様に寄付についての理解を深めてもらうことを目的としています。
また、「SBIマネープラザ」は投資や保険など、あらゆる金融商品に関する相談を受け付ける店舗です。遺贈寄付の重要性が注目される中、対面での相談を通じて、より具体的にお客様にアプローチしていくとのことです。
遺贈寄付を広めるためには、専門家の育成や、遺言書作成に関する助成金の提供など、さまざまな取り組みが求められています。日本承継寄付協会は、これまでも「えんギフト」をはじめとする情報提供を行い、寄付文化の普及を目指しています。
「えんギフト」自体は、全国で11000部以上配布されており、多くの人に遺贈寄付の理解が広がりつつあります。今後もこのような情報発信を通じて、遺贈寄付の文化をさらに広めていくことが求められています。
日本承継寄付協会は、遺言書を書くことに対するネガティブなイメージを払拭し、自身の意思を次世代に繋げる大切さを伝える活動を行っています。自分の思いを形にできる遺贈寄付は、未来に向けた重要な選択肢としてますます注目を浴びることでしょう。具体的な問い合わせや情報誌の配布に関する詳細は、日本承継寄付協会の公式サイトをご覧ください。