コーセーが生物多様性に向けた取り組みを推進
株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)は、最近公開した「KOSÉ Group TNFD Report」において、グループ全体でネイチャーポジティブを実現するための具体的な行動計画を示しました。これは、TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosure)に基づき、生物多様性に対するリスクと影響を詳細に分析した結果を反映させたものです。
生物多様性保全の重要性
コーセーは創業以来、化粧品製造において自然環境から多くの恵みを受けてきました。そのため、生物多様性の保全は同社にとって重要な経営課題です。地球環境を守りながら、事業を継続するためには、生物多様性や自然資本に関連するリスクを正確に把握し、それに対応する効果的な戦略を策定する必要があります。
TNFDフォーラムへの参加
コーセーは2024年1月からTNFDフォーラムに参画し、「TNFD Early Adopters」として早期の情報開示を目指しています。これにより、生物多様性リスクについての分析、評価、安全な情報開示の枠組み作りに関しても積極的な取り組みを行っています。これらの活動は、持続可能な社会の実現を目指すものであり、企業の透明性を高めることにも繋がります。
具体的な取り組み
レポートでは、特に化粧品製造において重要な2つの自然資本に焦点を当てています。それは「水資源」と「パーム油」です。
水資源の管理
コーセーは、水使用量の削減や水資源の保全に向けた施策を強化し、工場周辺の生物多様性の保護にも力を入れています。水資源は、製造プロセスにおいて不可欠な要素であり、その管理は持続可能性を高めるために重要です。
持続可能なパーム油の調達
もう一つの焦点であるパーム油に関しては、持続可能な調達と使用の促進に努めています。パーム油産業は環境への影響が大きいため、責任あるサプライチェーン管理が求められます。コーセーは、その調達プロセスを見直し、持続可能性を意識した選択を行う計画です。
ネイチャーポジティブの実現に向けて
コーセーは、生物多様性の損失を止め、その回復を目指す「ネイチャーポジティブ」を実現するための取り組みをさらに進めていく意向です。これには、全グループの協力を必要とし、地域社会や顧客とのコミュニケーションも大切にしております。
まとめ
コーセーの最新の取り組みは、企業の持続可能性に対する意識の高まりを反映したものです。生物多様性の保全は、今後の経営戦略の中心に据えられ、より良い環境を次の世代へ引き継ぐための重要な一歩となるでしょう。
詳細については、コーセーのサステナビリティサイトを訪れてください:
コーセー企業サイト「サステナビリティ」