岡山大学が「山本進一記念賞」を創設し研究開発をさらに促進

岡山大学が新たに創設した「山本進一記念賞」

国立大学法人岡山大学が、故・山本進一博士の功績を称える「山本進一記念賞」を設けることを発表しました。この賞は、大学や研究機関の研究開発マネジメントに関する優れた実例やチームを表彰する目的で創設されました。山本博士は、岡山大学のリサーチ・アドミニストレーター（URA）制度の発展に寄与した先駆者として評価されています。

山本進一博士の偉業

山本博士は、岡山大学において理事・副学長を務め、リサーチ・アドミニストレーター制度の確立に大きく貢献しました。その功績によって、国内の大学や研究機関における研究マネジメントの地位向上を実現し、多くの人材の育成を推進しました。特に、中央官庁との連携を通じて、URA制度の形成や研究者の地位向上に向けた施策を進め、多大な影響を与えました。

記念賞の概要

「山本進一記念賞」は、岡山大学と名古屋大学、豊橋技術科学大学の提案に基づいて創設され、2024年10月1日から11月29日まで公募が行われます。受賞式は2025年2月19日に予定されており、受賞者には大学・研究機関内での優れた研究開発マネジメントに関する取り組みが評価されます。この取り組みは、岡山大学のみならず、研究大学群のメンバーとしての連携のもと、広く展開される予定です。

今後の取り組み

岡山大学は、山本博士が築いた研究マネジメント体制をさらに発展させる意向を持っています。文部科学省の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）」にも参加し、国内の研究開発をより一層強化するための戦略を推進しています。岡山大学は、研究大学コンソーシアム（RUC）の一員として、国全体の研究力向上へ向けて協力し、共に取り組んでいくことを目指しています。

重要な人物のコメント

審査委員会の委員長を務める佐藤法仁副理事は、山本博士から受けた数々の指導について触れ、「本表彰制度を通じて、研究開発マネジメントを支える人たちのモチベーションを高めていけるよう努めたい」と謝意を示しています。また、岡山大学の那須保友学長も、「この記念賞が未来の研究開発マネジメントを活性化し、科学技術やイノベーションの向上に寄与するものと信じています」と語っています。