セミナー概要
2025年4月24日、早稲田大学法学学術院の上野達弘教授による興味深いセミナーが開催されます。本イベントは、「AI・ディープフェイク時代の知財問題」と題し、最新の技術と法律の交差点に位置する課題について焦点を当てます。特に、生成AI技術の進展がもたらす肖像権や声の利用に関する法的な問題について深掘りしていきます。
セミナーの背景と重要性
AI技術は急速に進化しており、その影響はさまざまな分野に波及しています。特に「ディープフェイク」と呼ばれる技術の登場により、人の顔や声を模倣したコンテンツが容易に作成できるようになりました。これに伴い、著名人の肖像を無断で使用した動画や音声の悪用が社会問題化しています。
日本の知的財産権制度では、著作権法上の隣接権や肖像権が存在しますが、具体的にどのようなケースで許諾が必要になるのかは明確ではありません。このセミナーでは、これらの法律がどのように実際の問題に対応しているかを探求し、国内外の事例も交えながら解説します。
講義内容
1. はじめに
生成AI技術の利点と欠点を考察します。ディープフェイクが引き起こす問題や、AIを用いたカバー動画の著作権についても言及します。
2. 著作権法上の隣接権制度
「実演」と「実演家」の定義、実演家の権利がどこまで及ぶのかを詳しく説明します。
3. パブリシティ権の現状
著名な判例、特にピンク・レディー事件を取り上げ、声や肖像といった要素がパブリシティ権にどのように関連するかを探ります。
4. 海外の立法事例
各国がどのように肖像権やパブリシティ権を保護しているのかを紹介し、日本の制度との違いを明確にします。
5. 将来の展望
今後の解釈論や立法論について考察します。特に、これからどのように法制度を進化させていくべきかを論じます。
6. 質疑応答
参加者は、自由に疑問を問いかけることができ、名刺交換の時間も用意されているため、ネットワーキングの良い機会となります。
受講方法
- - 会場受講: 東京都港区・SSKセミナールーム
- - オンライン参加: Zoomウェビナーでのライブ配信
- - アーカイブ配信: 開催後2週間、参加者は何度でも視聴可能
まとめ
このセミナーは、AI技術の進化に伴う知的財産権の課題を理解し、実践的な知識を得る貴重な機会です。興味のある方は、ぜひ参加をご検討ください。
【開催日】2025年4月24日(木)午前10時~12時
【申し込み】詳細は
こちらをご覧ください。
お問い合せは、新社会システム総合研究所へどうぞ。
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