関連企業の協業がもたらす新たな可能性
遺伝子改変マウスモデルで知られるグローバル企業GemPharmatechが、富士フイルム和光純薬株式会社および株式会社特殊免疫研究所との代理店契約を結び、日本市場において前臨床マウスモデルとサービスの提供を拡大することを発表しました。この契約により、日本の研究者がGemPharmatechが提供する先進的なマウスモデルや前臨床サービスへ、より簡単にアクセスできるようになります。
今回の提携により、富士フイルム和光純薬と特殊免疫研究所は、GemPharmatechの提供する25,000以上のマウスモデルのポートフォリオを販売代理店として扱います。ノックアウト、コンディショナルノックアウト、ヒト化、免疫不全、疾患モデルなど多岐にわたるマウスモデルを研究者が利用できる体制が整います。また、前臨床薬理サービスもよりスムーズに利用可能となることが期待されています。
企業間の協力の強化
協力の内容として、富士フイルム和光純薬は日本全土での流通を、特殊免疫研究所はモデルマウスの管理や顧客対応などの運営および技術サポートを担当します。これにより、研究者への円滑なサービス提供が実現し、研究活動の活性化が見込まれています。
GemPharmatechの最高経営責任者であるブランディ・ウィルキンソン博士は今回の提携について「この協業によって、日本の研究者が前臨床サービスやモデルコレクションをより便利に利用できるようになる」と期待を寄せています。また、富士フイルム和光純薬の信頼性と特殊免疫研究所の技術により、日本の生物医学研究をさらに支援する基盤が確立されると述べました。
医療研究への貢献
日本は、革新的な医薬品の研究開発活動が盛んな国です。GemPharmatechの「ノックアウトオールプロジェクト」ライブラリや遺伝子ヒト化系統へのアクセスは、研究者にとって画期的な変化をもたらすでしょう。この契約は、GemPharmatechのグローバル展開の一環として、高度な前臨床リソースを生物医学研究コミュニティに届ける取り組みの一部でもあります。
GemPharmatechの創業者であり会長の高翔博士は、これが単なる販売代理店契約ではなく、地域の研究者のニーズに応えるための強力なパートナーシップ構築に向けた重要なステップであると強調しました。日本における信頼できるパートナーとともに市場を拡大し、現地レベルでのアクセスと協力を強化することが長期的なビジョンにつながると述べました。
株式会社特殊免疫研究所の代表取締役社長、伊藤行夫氏は、「当社はGemPharmatechの技術と融合したサービスを迅速に提供し、医薬品開発に貢献していく」と、その役割を語りました。
GemPharmatechのサービス内容
GemPharmatechは、世界最大級の遺伝子改変マウスモデルライブラリと先進的なin vivoプラットフォームを基に、統合的な前臨床サービスを提供しています。がん学、免疫学、神経変性疾患などの領域において、研究者が治療法の革新を進めるためのサポートを行っています。さらには、カスタムモデルの製作やマイクロバイオーム研究サービス、動物飼育施設のレンタルサービスも提供しており、多彩なニーズに応える体制が整っています。
今後、日本の医薬品研究の発展を支える重要な役割を担うGemPharmatech。最新情報は公式ウェブサイト
www.gempharmatech.com で確認できます。