猪熊弦一郎デザインのダイニングテーブルセットが復刻
2024年10月18日から11月4日まで、香川県高松市の中村谷ショップで「猪熊弦一郎 × 月光荘再会の食卓」という特別展示会が開催されます。このイベントの目玉は、人気デザイナー猪熊弦一郎氏が手掛けたダイニングテーブルセットの40年ぶりの復刻です。香川出身のこの偉大な画家と、東京の伝統ある画材店「月光荘」が手を組んだ特別なプロジェクトが実現します。
月光荘と猪熊弦一郎の絆
老舗の月光荘は、1917年に創業以来、数多くの著名な画家たちに愛されてきました。創業者である橋本兵蔵氏と猪熊弦一郎氏は親友でもあり、これまで様々な製品を共同で開発してきました。その成果の一つが、無垢材を使用したダイニングセットです。このセットは、二人の友情を象徴する作品として、当時のデザイン思想を継承しつつ現代に蘇ります。
復刻に対する情熱
ダイニングテーブルとチェアは、香川県で170年以上の歴史を持つ家具専門店「中村谷」が制作を担当しました。彼らは猪熊氏のスケッチや親交の手紙を元に、復刻作業を進めました。テーブルは無垢のヒノキ製で、木目が美しく、パーツ同士が組み合わさることによって質感を増すデザインです。一方、チェアはクリ材を利用しており、両者ともに機能美を追求した仕上がりです。
家具の特徴
復刻されたダイニングテーブルセットは、質実剛健の理念が色濃く反映されています。座面は低く設定されており、日本の文化を意識したデザインが魅力的です。また、木裏を表にしたチェアの座面は、一つ一つ異なる表情を持ち、個々の個性を強調しています。
これらの家具は、流行にとらわれることなく、破損しにくい作りとなっています。日常生活で使いやすさを追求しながらも、長く愛用できる上品さを兼ね備えています。
展示会詳細
展示会では、復刻されたテーブルとチェアに加え、元となったオリジナルデザインや、猪熊弦一郎氏と月光荘との間の往復書簡や開発エピソードも展示されます。また、同時に月光荘製品の販売やスケッチワークショップも実施されます。
具体的な展示内容
- - 復刻版テーブルとチェア
- - 猪熊氏と月光荘の開発にまつわる資料
- - 絵の具やスケッチブックなどの販売
- - スケッチ&オリジナル額装のワークショップ
開催概要
- - 展示会名: 猪熊弦一郎 × 月光荘再会の食卓
- - 会期: 2024年10月18日(金)〜11月4日(月祝)
- - 会場: 中村谷ショップ
- - 所在地: 香川県高松市鍛冶屋町1-10
まとめ
この展示会を通じて、猪熊弦一郎氏のデザイン哲学や、月光荘の職人たちが手がけた真のものづくりの魅力を体感できます。革新的なデザインとともに、日本の伝統文化に根ざした美しい家具をぜひご覧ください。他では味わえない充実した時間が提供されることでしょう。