中国茶器「小茶箱」
2023-08-28 14:52:46

中国茶を楽しむ、日本工芸の粋を集めた「小茶箱」が新登場!

中国茶×日本工芸の融合:新しい茶器セット「小茶箱」



大阪府茨木市に本社を置く株式会社東山堂は、日本製の急須と工芸品を販売する企業です。2023年8月28日、中国茶愛好家のための新しい茶器セット「小茶箱」を発売しました。

この「小茶箱」は、日本の伝統的な技術と美意識を凝縮した、革新的な製品です。日本の土と技で丁寧に作られた急須に、茶道で使われる仕覆(布袋)と、美しい漆器の箱を組み合わせることで、中国茶をより一層優雅に楽しむためのセットとしてデザインされています。

日本の急須を中国茶用にアレンジ



お茶は中国から日本へ伝来し、抹茶や煎茶として独自の文化を築いてきました。しかし、急須の形状は国によって異なります。日本は横手急須が一般的ですが、中国では注ぎ口と反対側に取っ手がある後手急須が多く用いられます。また、中国茶は、120~180ml程度の小さな急須で淹れることが多いです。

「小茶箱」の急須は、日本の伝統的な陶磁器の技術を活かしつつ、中国茶に適した後手急須の形状にアレンジされています。これにより、日本製の高品質な急須を中国茶の淹れ方にも適したものとして提供することが可能になりました。急須の価格は17,600円~33,000円(税込)です。

「小茶箱」のこだわり:急須、仕覆、漆器の箱



「小茶箱」は、単なる急須セットではありません。急須の他に、伝統的な織物や染物で作った仕覆と、越前漆器の職人が作った漆器の箱がセットになっています。

仕覆



仕覆は、茶道で茶碗や茶入れを包むために使われる布袋です。東山堂では、伝統芸能や寺社仏閣にも使われる名物裂や、煎茶道で多く使われる更紗を使用し、急須を包む仕覆を製作しています。有限会社秀哉という専門の職人によって、急須の形状に合わせて一つ一つ丁寧に作られています。価格は16,500円(税込)です。

漆器の箱



「小茶箱」の漆器の箱は、急須と仕覆を美しく収納し、長く大切に使えるように作られています。越前漆器の職人である大音師漆器店と共同で開発され、天然漆と伝統技法を用いて作られた、丈夫で美しい箱です。黒漆塗りの16,500円(税込)と朱漆塗りの19,250円(税込)の2種類があります。

伝統工芸の活性化と中国茶愛好家のニーズ



東山堂が「小茶箱」を開発した背景には、日本の伝統工芸の需要不足と、中国茶愛好家のニーズを同時に満たしたいという思いがあります。総務省の調査によると、日本の伝統工芸は需要減少、後継者不足、原材料不足といった課題を抱えています。一方、中国人の友人との会話から、中国茶愛好家からは「日本の急須は大きすぎる」「高級感がない」といった声が多く聞かれることがわかりました。

「小茶箱」は、日本の伝統工芸の技術と美しさを活かしながら、中国茶愛好家のニーズに応えることで、両者の課題を解決する可能性を秘めた商品です。訪日外国人観光客の消費額の多くを占める中華圏への訴求力も期待できます。

代表取締役 和田修氏のコメント



和田修氏は、20歳の頃から中国茶に親しみ、前職の陶磁器メーカーで働く中で、日本の伝統工芸の現状を知りました。中国茶文化への造詣を深め、中国や台湾の文化に合わせた美意識を職人へ伝え、この「小茶箱」を開発しました。今後、中国茶器という新しいジャンルを確立し、日本の伝統工芸の活性化に貢献したいと考えています。

株式会社東山堂について



株式会社東山堂は、煎茶・中国茶向けの茶器と国産茶葉を販売する専門店です。日本の風土を感じる手作りの急須と、それを包む絹織物の袋、そして漆塗りの箱を組み合わせた「小茶箱」を主力商品としています。

会社概要

社名:株式会社東山堂
本社所在地:大阪府茨木市西駅前町13番17号FSビル202
代表取締役:和田修
事業内容:茶器および茶葉の販売
設立:2022年5月
HP:https://tozandosenchaki.com/

会社情報

会社名
株式会社東山堂
住所
大阪府茨木市西駅前町13番17号FSビル202
電話番号
080-3137-1856

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