大谷翔平選手が実用化に貢献したCW-X Arm Brace
株式会社ワコールが展開するコンディショニングウェアブランド「CW-X」は、大谷翔平選手のリクエストを受けて開発した肘用サポーター「CW-X Arm Brace」を発表しました。これはプロ野球選手およびメジャーリーガーに限定して販売され、2026年2月2日から専用ウェブストアで展開されます。
開発の背景
大谷選手は2023年にトミー・ジョン手術を経験し、その後の投球や打撃のパフォーマンス向上を目指して新たなアームサポーターの必要性を感じていました。彼が「肘の内側を守り、調整機能を備えたサポーターをつくってほしい」という要望を寄せ、それを受けて「CW-X」チームは試作、検証を重ねることとなります。
2025年3月にはベースモデルが提供開始され、大谷選手が実際に着用する中でフィードバックをし、それを反映した商品を完成させました。彼の「同じ悩みを抱える選手にも役立たせたい」という思いから、最終的に商品化が決定しました。
特徴と機能
「CW-X Arm Brace」は、長年の研究とノウハウを基にした独自のテーピング原理を採用しています。さらに、肘の可動域をミリ単位で調整できるワイヤー構造を持ち、投球動作をしっかりとサポートします。この新しいサポーターは、野球選手の個々のアームラインやプレースタイルに合うように設計されており、初回購入時には対面でのサイズ測定が行われます。この仕組みによって、最適なフィッティングが得られ、パフォーマンスの向上が期待されます。
メジャーリーグでのパフォーマンス向上
メジャーリーグでは、約4人に1人の投手がトミー・ジョン手術を受けていると言われており、日本でもこの傾向は増加しています。CW-Xは、大谷選手のニーズに応えたCW-X Arm Braceを通じて、肘に不安を抱えるアスリートたちのパフォーマンスを支えることを目指しています。
販売方法と詳細
現在「CW-X Arm Brace」はプロ野球選手およびメジャーリーガー向けに販売が開始されています。商品の品番は右腕用がBCR017、左腕用がBCR117であり、価格は未定となっていますが、M、L、LL、3L、4Lのサイズ展開があり、カラーはブラックのみです。
ただし、商品の購入は専用ウェブストアからのみ行うことができ、初回購入時には対面でのサイズ測定が含まれています。
大谷選手の言葉
大谷選手は「CW-X Arm Brace」について、「このアイテムは安心して投球に向き合えるもので、多くの選手の力になれれば嬉しい」とコメントしています。彼は同ブランドのアンバサダーとして、他のトレーニングウェアやソックスも活用しており、これらの商品が日常的に役立つというメッセージを選手自身が伝えています。
まとめ
「CW-X」は、アスリートのために科学的裏付けに基づいたウェアを開発し続けています。今後もCW-X Arm Braceを通じて、スポーツ選手のパフォーマンス向上を支える商品開発に期待が寄せられます。