東南アジアのEC市場で進化する「Agro MJ」の不正対策とは

東南アジアのEC市場に新たな安全策

最近、インドネシアを拠点に運営される食品ECサイト「Agro MJ」が、クレジットカードの不正利用防止策に、かっこ株式会社が提供する不正注文検知サービス「O-PLUX」を導入することを発表しました。この取り組みは、急成長する東南アジアのEC市場において、消費者に安全で信頼できるオンラインショッピング体験を提供することを目的としています。

CaccoとMulaiの連携

この導入は、CaccoとシンガポールのMulai Pte. Ltd.との協業を基にしており、両社はデジタル技術を駆使し、より高い信用度を持つECサイトを構築するために手を組んでいます。「O-PLUX」は、国内導入実績がNo.1という強みを持ち、利用者にとっては安心感をもたらします。今回の導入は、この協業の第一歩であり、今後の展開に大いに期待が寄せられています。

増大するEC市場の背景

インドネシアは世界第4位のコメ生産国であり、年間の米消費量は約3,570万トンに達します。しかし、生産ペースが需要に追いつかない中、CV Makmur Jaya（Agro MJ）は、農家との連携を強化して生産を拡大する必要に迫られています。2025年までに、東南アジアのEC市場は約33兆3,871億円に達するとの予測が立てられており、この急激な成長はさまざまなビジネスチャンスを生んでいます。一方で、不正取引や特にクレジットカードの不正利用が大きな問題となっているため、その対策が急務となっているのです。

O-PLUX導入の意義

「Agro MJ」は、プレミアム米を主に取り扱うECサイトであり、ユーザーに安全かつ信頼のある環境を提供することが使命です。「O-PLUX」の導入により、高精度な不正取引の検出が可能になり、利用者に対してよりスムーズで安心な購買体験を実現することが期待されています。Denni Permana氏（CV Makmur Jaya GM）は、「消費者に安心してご利用いただけるECサイトを目指す」と述べており、顧客の利便性を損なうことなくリスクを軽減することに注力しています。

地域全体の安全性向上に向けて

Caccoの岩井裕之社長は、インドネシアのEC事業者においてクレジットカード不正利用に対する意識が高まっていることを強調し、この取り組みが地域全体の安全性向上に寄与することを期待しています。Caccoは今後も、インドネシアやシンガポールをはじめとする東南アジア市場でのビジネスを展開し、アンチマネーロンダリング対策や詐欺防止プラットフォームの提供を強化する予定です。