新作ホラー小説登場
2024-08-19 11:53:18

ホラー小説の新たな金字塔!『深淵のテレパス』ついに刊行

日本のホラー文学シーンに新たな一枚の風景画を描く、上條一輝のデビュー作『深淵のテレパス』が、創元ホラー長編賞を受賞した。この作品は、怪奇現象と人間ドラマが交錯するドラマティックなストーリーで、多くの書店員や文壇関係者から大きな期待を寄せられています。

物語は、主人公の高山カレンが同僚に誘われて参加した大学のオカルト研究会に端を発する。その場で耳にした怪談をきっかけに、彼女の日常が徐々に怪現象に取り囲まれていく。特に印象的なのは、現実主義者であるカレンが、目の前で起こる不可解な出来事に心を揺さぶられていく過程です。「人間が一番怖い」というテーマを見事に反映した描写は、恐怖と興味の両方を喚起させます。

選考委員である澤村伊智氏と東雅夫氏の賛辞が示す通り、作品は一筋縄ではいかない深みを持っています。澤村氏は「非常に高いレベルでまとまっていた」と述べ、特に主人公の心理描写に拍手を送りました。一方、東氏は「荒唐無稽な物語の中に、繊細な仕込みがある」と強調し、読者を驚かせる仕掛けが巧みに施されていることを指摘しています。

カレンの恐怖は、オカルト研究会のイベントで聞いた怪談が引き金となります。その後、彼女は「あしや超常現象調査」と名付けられた怪異調査チームに助けを求める。このチームの二人は、個性的でありながらも、カレンの状況を真剣に受け止め、怪現象の背後に潜む真実を解き明かそうとします。この二人との交流によって、カレンの恐怖だけでなく、彼女自身の成長も描かれているのです。

書店員たちから寄せられた感想もまた作品の魅力を物語っています。「日差しが不気味に感じられたことがあっただろうか」という一文からも、読者が経験する新たな恐怖感が伝わってきます。紀伊國屋書店の齊藤氏は「ホラー小説の不気味さと、エンタメ小説の面白さが絶妙に融合した」と絶賛。特に、エンタメ性が高く、先を知りたくなる作品として、読み手を一瞬で引き込む力を持っています。

さらに、上條さん自身がWebメディア〈オモコロ〉でライターとしても活動している点も注目です。新しい才能がホラー作品を通じてどれほどの影響を及ぼすか、今後が非常に楽しみです。

刊行を記念したイベントも予定されています。上條一輝と他の著名ホラー作家たちが集い、ホラー文学の魅力とその裏側を語る貴重な機会です。このイベントに参加することで、読者は作品をより深く理解し、著者との一期一会の交流を楽しむことができるでしょう。

ポジティブなレビューが続く中、『深淵のテレパス』はホラー文学の新たな金字塔となることが期待されています。今後は作品と同様に、著者の活動にも注目です。新たなホラー小説の幕開けを、ぜひ楽しみにしてください。


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