HRデータ活用術
2025-06-14 14:48:25

人的資本経営を促進するHRデータ活用術セミナー報告

5月13日開催のセミナーに早速参加!


2025年5月13日、株式会社Trustyyleが主催するイベント「すぐ使えるHRデータ活用術〜人的資本経営時代の人事実務を変える第一歩〜」が東京都中央区で開催されました。このセミナーでは、株式会社Matilda Booksの代表取締役であり組織人事コンサルタントの百野拓也氏が講師として登壇し、HRデータ活用の実践的なノウハウを紹介しました。

人事が“数字で語る”時代へ


セミナーの冒頭では、最近の人的資本の開示に関する潮流が紹介され、「人事が数字で語る重要性が増している」というテーマが提起されました。また、上場企業を中心に、離職率や女性管理職比率などの定量的な人事情報が求められる状況が続いています。百野氏は、「エクセルでデータをバラバラに管理している」「事業部ごとに異なるデータ粒度」「退職理由を自由記述でしか餌付けていない」などの実態も指摘しました。これらの状況を改善するためには、完璧を目指すのではなく、まずは簡単な手段で目的に合ったデータを収集することが大切だと強調しました。

小規模から始めるHRデータ収集


セミナーの中で、百野氏は人事領域におけるデータ収集の基礎について、具体的な手法を示しました。オンラインアンケートや表計算ソフトを活用することで、採用・評価・スキルといった数値を集約することができ、組織課題の仮説づくりに役立つと指摘しました。特に自由記述だけではなく、選択肢式や数値化をすることで、データの質を高め、同じ設問に対して定点観測を行うことが重要です。

データ分析の実践から社内提案へ


セミナー後半では、実際のデータを使用して仮説化するプロセスが紹介されました。対話不足が成長実感の欠如に繋がり、それが若手社員の離職に繋がるという因果関係を示すことで、管理職向けフィードバックスキル研修の実施が提案されました。この段階で大切なのは、「数字を出す」→「原因を仮説立て」→「打ち手を提案する」という流れです。

高度なデータ活用へ向けて


百野氏は「まずは小さく始める」ことの意義を繰り返し強調しつつ、より深い分析が求められる場合は専用ツールや外部知見の活用も提案しました。研修時の対話ログやエンゲージメントの変化をリアルタイムで可視化するツールや、参加者の離脱傾向を把握するためのソリューションについても触れました。最新の事例が報告され、参加者は新たな視野を開けたのではないでしょうか。

参加者からの声


イベントの最後には参加者からのフィードバックがあり、「データ分析の心得を学ぶことができ、大変勉強になりました」「目的と仕組みが大事だと再認識できた」「退職理由を項目化する具体的なtipsが多かった」といった意見が寄せられました。参加者たちはHRデータの重要性を深く理解し、自身の職場での実践に向けた第一歩を踏み出すことができたようです。

アイデアを形にする「人事図書館」


最後に、会場となった「人事図書館」についても触れておきましょう。このコワーキングスペースは、2024年に東京人形町にオープンし、2500冊以上の人事に関する書籍や600名以上の会員を有するコミュニティです。仲間とともに学びつつ、未来を切り拓くための貴重な場所として運営されています。公式情報は公式ホームページ公式Xでも確認できます。

このセミナーは、人的資本経営を推進する上で重要なデータ活用の第一歩を学ぶ良い機会となりました。今後の人事実務において、より多くの企業がHRデータを活用し、組織を強化していくことを期待しています。


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会社情報

会社名
株式会社Trustyyle
住所
東京都中央区銀座3丁目11-3 7F
電話番号

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