量子コンピューターの未来を切り開くJIJへの三菱電機の出資
近年、量子コンピュータが注目を集め、実用化に向けた動きが加速しています。そんな中、三菱電機株式会社は、グローバル・ブレイン株式会社と共同運営するCVCファンド「MEイノベーションファンド」を通じて、量子コンピュータを活用した数理最適化の開発を行うスタートアップ企業、株式会社JIJに出資しました。これは、同ファンド第15号案件として位置づけられています。
量子コンピューティングは、研究段階から実用化へと進化しており、多くの産業においてその応用が期待されています。三菱電機は、この分野を研究開発戦略の重点分野として捉え、量子技術の社会実装に向けた取り組みを積極的に行っています。これに伴い、JIJの提供するミドルウエア「JijZept」は、専門知識を有しないユーザーでも様々なビジネス課題を解決するための数理最適化を容易に行えると高く評価されています。
JIJは、量子計算技術と数理最適化を組み合わせることで、複雑な業務上の課題を解決する独自のプラットフォームを持っています。このプラットフォームが普及することで、ビジネス界は新たな可能性を迎えるでしょう。
当社の出資によって、JIJはさらなる開発環境を整備し、三菱電機のアプリケーション開発やソフトウェアの実装技術、さらには量子コンピュータ間接続技術と組み合わせることで、量子コンピューティング分野における競争優位性を強化します。これにより、早期の社会実装に向けた研究開発が進むことが期待されます。
関係者のコメント
このプロジェクトについて、株式会社JIJの代表取締役CEO、山城悠氏は「このたび、MEイノベーションファンドを通じて三菱電機様より出資をいただけたことを非常に光栄に思います。JIJは、量子計算技術を駆使して複雑な産業課題を解決するための取り組みを続けています。今後、三菱電機の量子関連技術に関する知見とJIJの強みを融合させ、量子技術の産業応用をさらに推進してまいります」と語っています。
また、三菱電機株式会社の上席執行役員である松原公実氏は「JIJは量子技術を利用した数理最適化において豊富な知見を持つ人材を多く擁し、実際のビジネス上の複雑な問題を数理最適化を通じて解決するためのプラットフォームを提供しています。私たちの技術とJIJの最適化技術を組み合わせることで、顧客により強固なソリューションを提供できると考えています」とのコメントしています。
JIJの基本情報
会社名: 株式会社JIJ
代表者: 山城悠
所在地: 東京都港区芝浦三丁目3番6号、東京科学大学キャンパス・イノベーションセンター INDEST 403
設立: 2018年
事業内容: 数理最適化プラットフォーム「JijZept」の開発・提供、プロジェクトの立ち上げや計画・ソリューション構築の支援、量子コンピューティングに向けたソフトウェアの研究開発
公式ウェブサイト: JIJの公式サイト
三菱電機グループについて
三菱電機グループは、サステナビリティを経営の中核に位置づけることで、社会や顧客、株主などステークホルダーからの信頼を大切にしています。1921年の創業以来、社会システム、エネルギーシステム、宇宙関連など幅広い事業を展開し、現在も新たな価値創造に努めています。2030年にはもっと進化したソリューションを提供し、さらなる成長を目指す企業です。