コダック アラリスがジェネレーティブAIを統合した新ソリューションを発表
2024年10月29日、ニューヨーク州ロチェスターで、コダック アラリスが新たに発表したのは、受賞歴のあるIntelligent Document Processing(IDP)ソフトウェアであるKodak Info Inputソリューションの最新バージョンです。この新機能により、企業がAIサービスを活用して文書処理を自動化し、作業の効率を極限まで高めることが可能となります。
AIによる自動化の進化
このInfo Input 7.1は、多様な文書をもとにした意思決定をサポートし、迅速なビジネス成果を実現します。特に、面倒なドキュメント処理をスピードアップし、精度を向上させる点が大きな特長です。世界的な調査機関Quocircaによる評価では、Kodak Alarisは文書キャプチャと情報管理の分野で際立った存在であり、Open IntelligenceアプローチによってIDP市場での存在感が増しています。
Open Intelligenceアプローチとその利点
Kodak Info Inputソリューションは、Open Intelligence(TM)デザインを基にしており、これはエンドツーエンドのIDPプラットフォームとして機能します。このプラットフォームは、AmazonやGoogle、Microsoftなどの大手AIサービスとスムーズに統合できるため、迅速な価値の実現が可能です。
さらに、Open Intelligenceは、身分証明書や請求書、公共料金の請求書など、一般的な文書に特化した事前構築済みのモデルを提供し、顧客固有の文書タイプに合わせたカスタムモデルの開発も支援しています。
ビジネスの意思決定を支える機能
Info Input 7.1の新機能では、Amazon Textractのクエリ機能が直接組み込まれているため、非構造化ドキュメント内から必要なデータを抽出し、優先順位付けやワークフローのルーティングを行うことができます。また、ユーザーはMicrosoftのOpenAIエンジンを活用することで、複雑な非構造化ドキュメントの情報を簡素に要約し、正しい文脈で理解する手助けを得ることが可能です。
Kodak Alarisのビジネスソリューション担当副社長、ジム・フォージャー氏は、「LLMとジェネレーティブAIの活用により、文書処理は大きく改善され、業務の効率と精度が向上します」と話しています。新機能は、法的契約書やローン申請書、クレームレターなどの長文を対象にデータの抽出、検証、要約、クエリを実施し、データに基づく意思決定を促進するよう設計されています。
業界からの高い評価
Kodak Alarisは、IDP市場での優れた戦略と能力が高く評価され、2024 Fall Pick Award for Outstanding Intelligent Document Processing Solutionおよび2024-2025 Pacesetter Award for Excellence as a Capture & IDP Partnerといった2つの重要な賞を受賞しています。加えて、IDCの評価では、Kodak Alarisが「Major Player」として選ばれました。
ユーザーの反響
PiF Technologiesの戦略的テクノロジーズ&デジタルオートメーション担当副社長、ブレント・ウェスラー氏は、「顧客はIDPとジェネレーティブAIの連携を知りたがっていましたが、Info Input 7.1によってその答えを得ることができました。このソリューションは、意思決定の自動化を実現し、顧客にとっての成果を改善します」と語っています。
Henley Enterprises, Inc.の買掛金マネージャー、ヘザー・ガリニス氏も「Info Inputは当社の文書プロセスに革命をもたらしました。以前は高度な自動化ツールを見つけるのが困難でしたが、現在はInfo Inputに信頼できるAIが統合されています」と述べ、実際の業務にもたらす恩恵について言及しました。
Kodak Info Inputソリューションは、ビジネスの生産性を向上させるための革新的な選択肢として、今後の市場での競争力をさらに高めていくことでしょう。
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