MetComの資金調達成功
2025-11-21 10:05:36

MetCom、社会基盤を支える地上波3D測位インフラを構築する資金調達成功

MetComの3D測位インフラ構築に向けた資金調達



MetCom株式会社(東京都港区、代表取締役:近義起)は、次世代の3D測位、航法、時刻(PNT)サービスの提供を目指して、総額約10億円の資金調達を行い、そのうち8.5億円の出資受入を完了したことを発表しました。この資金は、国の社会基盤を支えるため、日本初の地上波方式による3D PNTインフラの構築に利用されます。

背景と目的


現代社会では、GPSをはじめとする衛星測位システム(GNSS)の依存が深化しています。交通や通信、電力、金融、防衛に至る広範な分野は、これらの位置情報に頼っています。しかし、その一方で、衛星信号は高層ビルの谷間や屋内では受信が難しく、妨害(ジャミング)やなりすまし(スプーフィング)、さらには自然現象による影響が問題となっています。

特に近年は、世界的な軍事紛争が頻発しており、GNSSへの依存が社会の安定性を脅かすことが明らかになっています。日本では、GNSS障害による経済的損失は1日あたり数百億円にのぼると推定されています。このような課題に対処するため、MetComは新たな地上波PNTシステムの構築に取り組んでいます。

新たな地上波3D PNTシステム


MetComが開発中の地上波PNTシステムは、GNSSに比べて最大10万倍の受信強度を持ち、米国運輸省による代替PNT技術評価でも高い評価を得ています。これにより、屋内外を問わず、シームレスかつ高精度な三次元測位を実現することができます。

さらに、2024年には国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)との協力により、準天頂衛星「みちびき」との連携も開始されます。これによって、セキュリティを高め、センチメートル級の精度を持つシステムの実現が期待されています。

参加企業と出資者の声


既存株主のDRONE FUNDや新規投資家である株式会社アイティフォー、株式会社ゼンリンフューチャーパートナーズから合計8.5億円を出資いただいたことについて、彼らはそれぞれのコメントを寄せています。

  • - DRONE FUND: 「ドローンやエアモビリティの未来社会に向けて、セキュアな三次元位置測位技術が必要不可欠です。」
  • - 株式会社アイティフォー: 「私たちの取り組みは、地域課題を解決するDXを進める中で重要な役割を果たします。」
  • - 株式会社ゼンリンフューチャーパートナーズ: 「MetComの高度な測位技術には大いに期待しています。」

この資金調達により、MetComはこれまでの累積調達額が約22億円となり、地上波PNTシステムの構築に向けた基盤をさらに強化し続けていく方針です。

まとめ


MetComの地上波3D測位インフラは、社会の安全を左右する重要な役割を担うことが期待されています。今後の実運用開始に向けて、技術の実証とインフラ整備が進められ、誰もが安心して暮らせる社会の実現に貢献していくでしょう。

会社情報

会社名
MetCom株式会社
住所
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 東京都 港区 GNSS MetCom 地上波測位

Wiki3: 東京都 港区 GNSS MetCom 地上波測位

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。