映画『007/ゴールドフィンガー』60周年記念
2024年9月17日、ロールス・ロイス・モーター・カーズは、アイコニックなジェームズ・ボンド映画『007/ゴールドフィンガー』の60周年を祝い、映画に登場した1937年型ロールス・ロイス ファントムIIIを称賛しています。この映画は、ボンドシリーズの中で最も記憶に残る作品であり、ファントムIIIは悪役オーリック・ゴールドフィンガーの完璧な共犯者として描かれました。日々の仕事に追われる中、時折立ち止まり、映画史の一部としてのファントムIIIの重要性を思い起こすことが、ファンにとっても新たな発見となるでしょう。
このファントムIIIは、ロールス・ロイス初のV12エンジンを搭載し、1933年に亡くなった創始者ヘンリー・ロイスが開発した最後のモデルでもあります。映画の中で、ゴールドフィンガーはこの車で金を密輸し、彼自身の壮大な計画を遂行します。ファントムIIIのデザインは美しいだけでなく、機能的にも優れ、ドライバーが快適に操ることができる工夫が随所に見受けられます。
ファントムIIIの背後にあるストーリー
映画『007/ゴールドフィンガー』では、ゴールドフィンガーが手下のオッドジョブと共に、1937年型ファントムIIIセダンカ・ド・ヴィルでヨーロッパを駆け巡ります。この車は、特にその威厳のある姿から、悪役の首領に相応しい存在感を放っています。ゴールドフィンガーはこの車を利用して、金の密輸を行うという大胆なストーリーが展開され、このファントムの役割はドラマの中でひときわ重要です。
ファントムIIIは、2トンの金を運ぶために優れた収納力を持ち、同時に悪路でも非常に安定した走行性能を発揮します。特に、その7.3リッターV12エンジンは力強さを提供し、主演のジェームズ・ボンドにも威圧感を与える存在でした。この高出力は、密輸や逃避行の際に大きなアドバンテージとなり、映画全体にわたる緊迫感を高める要素となりました。
ゴールドフィンガーの野望
ゴールドフィンガーの目標は、フォートノックスの金塊を原子装置で無価値にし、自身の金塊の価値を上げるという計画でした。この大胆な計画は、映画の中での彼のキャラクターを強調し、観客に強い印象を残します。ゴールドフィンガーがファントムIIIを選んだ理由は、密輸や移動が容易な広い内部空間に加え、何よりもその威圧感でした。
ファントムIIIは、デザインの観点からも魅力的です。シンプルでありながら高級感あふれるフォルムは、映画の悪役の冷酷さと完璧に調和しています。さらに、劇中では「AU 1」という特別なナンバープレートが付けられ、その由来も注目されます。金の化学記号である「AU」を象徴し、観客にも強い印象を残します。
ロールス・ロイスの未来
ロールス・ロイスは、2024年10月25日にはこのファントムの物語に関する特別な発表を予定しており、新たな章が期待されます。この60年間の歴史の中で、ファントムIIIは自動車のデザインと映画作品の両面で、永遠に忘れ去られない存在となることでしょう。映画『007/ゴールドフィンガー』はただのエンターテインメントではなく、ロールス・ロイスというブランドの持つストーリー性や、美しさの象徴を新たに再確認させてくれる作品です。
ロールス・ロイス・モーター・カーズの最高経営責任者であるクリス・ブラウンリッジ氏は、この60周年を祝うことで、その名声が永遠に続くことを約束しています。この機会を通じて、名車ファントムIIIの真の価値について再考する良い機会となることでしょう。