フェンシング日本代表の新体制について
公益社団法人日本フェンシング協会は、2025-2026シーズンの日本代表チームにおける新しいコーチ陣を発表しました。これにより、坂本圭右氏が日本人初のエペ種目ヘッドコーチに就任し、未来のアスリート育成に新たなスタートを切ることとなります。この新しい体制は、2026年に名古屋で行われるアジア競技大会や2028年のロサンゼルスオリンピックに向け、世界基準の競技力を確保することを目的としています。
1. 基本方針
新体制の基本方針は、3大会連続の五輪メダル獲得に向け、「技術力 ・ 戦術力 ・ 精神力 ・ 一体感」の4つの領域の強化を重点に置いています。コーチ陣も再構築され、男子・女子及びフルーレ、エペ、サーブルの各分野で専門性を高め、選手個々に適したきめ細やかな指導を行う体制を整えました。特にエペ種目では、日本人のヘッドコーチ体制が採用され、世界のトップを目指します。チームとして成長するために、コーチと選手の一体感を促進するための定期的なミーティングや合同合宿も実施される予定です。
2. 日本代表コーチ体制(2025-2026シーズン)
新たなコーチ体制は以下のように構成されています。
- - 監督:青木雄介
- - フルーレ統括コーチ:ボアダン・フランク(日本フェンシング協会)
- - フルーレナショナルヘッドコーチ:ルペシュー・エルワン(日本フェンシング協会)
- - フルーレナショナルチームコーチ:菅原智恵子
- - フルーレナショナルチームコーチ:藤野大樹
- - フルーレナショナルチームコーチ:松岡慧
- - エペナショナルヘッドコーチ:坂本圭右(自衛隊体育学校)
- - エペナショナルチームコーチ:村上仁紀
- - エペナショナルチームコーチ:西垣仁志
- - サーブルナショナルヘッドコーチ:グース・ジェローム(日本フェンシング協会)
- - サーブルナショナルチームコーチ:島村智博(警視庁)
- - サーブルナショナルチームコーチ(JOC EA):長内勇樹
- - その他外部支援コーチ
各専門分野の知識や経験を持つコーチ陣が結集し、強化を図ります。
3. 新体制に込めた狙い
この新体制は、専門性を持つコーチによって心・技・体に戦術を加えた「四位一体」の強化を目指します。若年層からシニアまで一貫した育成の流れを整え、将来の代表選手を育成しつつ、即戦力を確保することを狙います。国際経験豊富なヘッドコーチを中心に、技術指導や最新戦術の理解を深め、強豪国に挑む体制を整えます。チームとしての連携力を高め、選手が“代表”としての誇りを持って競技に臨む環境を構築し、スポーツの重要性を社会に発信するチームを目指しています。
4. 今後の活動予定
今後の活動として、2025年11月から国際大会への派遣を開始します。エペ種目は12月から活動が始まります。また、年度内には海外での強化合宿や国際大会への参加も予定しており、常に世界のトップレベルとの競争機会を確保します。強化拠点であるHPSCを活用し、フィジカルやコンディショニングプログラム、メンタルトレーニングなどの充実も図ります。
5. お問い合わせ先
日本フェンシング協会へのお問い合わせは、以下の通りです。