GIG-Aが支援企業に
2022-04-11 10:00:13
多言語モバイル金融サービス「GIG-A」が新たな一歩を踏み出す
多言語モバイル金融サービス「GIG-A」が新たな一歩を踏み出す
G-Bank technologies OÜが開発した多言語モバイル金融サービス「GIG-A」が、この度、コンソーシアム型インキュベーションプラットフォーム「1stRound」に支援企業として選定されました。この選定によって、GIG-Aは東京大学IPCからキャピタリストや専門家からの支援を受けられることとなり、さらなるサービス向上が期待されています。
GIG-Aとは何か?
「GIG-A」は、特に「Underbanked層」と呼ばれる十分な金融サービスを受けられない約2,000万人に対し、ワンストップで金融サービスを提供することを目的としたプラットフォームです。開発者であるラウル・アリキヴィ氏は、エストニア出身であり、海外の金融DXに多くの経験を持つ専門家です。彼がこのサービスを構想したのは、日本に暮らす外国人にとっての金融サービスの課題を解決するためです。
特に日本では、外国人が銀行口座を開設する際に直面する言語の壁や送金手数料の高さが大きな問題になっています。これにより、外国人は経済的負担を強いられています。少子高齢化が進む日本にとって、外国人材は貴重な戦力であり、その金融包摂は今後の経済成長に欠かせない要素と言えるでしょう。
サービスの特徴と意義
GIG-Aでは、日本国内での銀行口座開設や通常のバンキング業務(送金など)を多言語で提供し、モバイル完結型で行います。このプラットフォームは、日々の金融サービス利用時の手間を軽減し、外国人の生活を向上させることを目指しています。加えて、日本の金融機関が直面している外国人材の金融包摂及び金融犯罪の抑制という課題にも取り組んでいます。
「1stRound」とは?
「1stRound」は、筑波大学や東京大学など、国内8大学が共催する起業支援プログラムです。このプログラムでは、少なくとも3年未満のスタートアップ企業に対し、支援と資金調達の機会を提供しています。これまで52チームが採択され、資金調達成功率は約90%に達している実績があります。
今回の採択により、GIG-Aは最大1,000万円のNon-Equity資金を獲得できる可能性があります。これにより、サービスの充実を図り、確実なローンチへと進むことが期待されています。
専門家の見解
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社の水本尚宏氏は、外国人労働者にとって銀行口座の開設が大きな課題であると指摘しています。日本でもデジタル給与払いなどの代替策が模索されていますが、各種アプリが英語に対応していないことも問題です。GIG-Aは、このような社会問題に真正面から取り組んでおり、その成功が期待されています。
まとめ
多言語モバイル金融サービス「GIG-A」が新たに選ばれた支援企業としての位置づけは、日本の金融サービスが直面する課題解決に向けた大きな一歩と言えるでしょう。GIG-Aが提供する新たな金融体験は、外国人にとっての生活の質を向上させ、日本社会全体の金融包摂の促進にも繋がることでしょう。サービス提供は2022年秋を予定しており、今後の展開が非常に楽しみです。
会社情報
- 会社名
-
株式会社GIG-A
- 住所
- 千代田区大手町1−9−2大手町フィナンシャルシティ グランキューブ3階
- 電話番号
-
03-6555-5265