ユニバーサルビーチフェスin加茂レインボービーチ
2025年8月30日、鶴岡市の「加茂レインボービーチ」にて、一般社団法人ドリームやまがた里山プロジェクト主催の「ユニバーサルビーチフェス」が開催されました。このイベントは、障がい者と健常者が共生する社会を啓発し、豊かで美しい海を次世代に引き継ぐ目的で、日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環として展開されています。
イベントの概要
「ユニバーサルビーチフェス」は、障がいを持つ方々とその支援者、そして一般の方が一体となって海の楽しみを共有することを目的としたイベントです。当日は、18名の障がい者とその保護者、7名の施設職員、11名のスタッフが参加し、合計54名が集まりました。
主催のドリームやまがた里山プロジェクトのもと、日本財団と株式会社山形県自動車販売店リサイクルセンターが共催し、放課後デイサービスの協働、さらには渚の交番カモンマーレの協力を得て、この特別な一日が実現しました。
強風の中でのクリエイティブな体験
当日は強風に見舞われ、予定されていたマリンアクティビティは急遽中止。しかし、この逆境を乗り越える形で、渚の交番カモンマーレの3階には貝殻や流木を使ったアートワークショップが設けられました。参加者は、過去に予約がなされていた放課後デイサービスの利用者を中心に、自由に素材を彩色し、一緒になって「ならはしサマー」と書かれたボードを完成させました。完成した瞬間、拍手が広がり、笑顔が溢れました。
浜での遊びと笑顔
ワークショップが終わる頃、子どもたちから「海に入りたい!」との声が上がりました。風が弱まる瞬間を狙い、ライフガードの監視のもとで安全を確保しつつ、波打ち際での浜遊びが始まりました。バタ足をしたり、波に浮かんで楽しむ子どもたちの笑い声が浜辺に響き渡り、大人たちも一緒になってその瞬間を満喫しました。
海との触れ合いは特別なもので、通常の遊びとは異なる感動があります。海の自然を直接体感することで、参加者は心地よさや楽しさを全身で感じることができました。この特別な日には、屋内アート体験と浜遊びの両方が融合し、参加者にとってかけがえのない夏の思い出として残ることとなりました。
参加者の感想
参加した障がい者からは、「海にどうしても入りたいと思っていたけれど、実現できたことがすごく良い思い出になった!」という声や、「自分で作ったボードを見ながら海に行けたおかげで、より楽しい気持ちになれた」といった感想が寄せられました。
施設スタッフも、「ものづくりと海遊びを組み合わせたことで、参加者の表情が豊かになっていたと実感しました」と語ります。こうした体験を通じて、障がい者と健常者が共に楽しめる環境を創出し、共生社会の実現に向けた第一歩が確かに踏み出されたのです。
団体紹介
一般社団法人ドリームやまがた里山プロジェクトは、地域の活性化や社会貢献に向けて、会員が協働しながら様々な事業を展開する団体です。脱炭素社会に向けた取り組みや環境保全活動にも力を入れています。詳細については、
公式サイトをご覧ください。
また、日本財団「海と日本プロジェクト」は、海の環境問題に向き合い、全人類が「自分ごと」として海を未来に引き継ぐためのアクションを推進しています。このプロジェクトの詳細は、
こちらをご確認ください。