小松立人の新たな傑作ミステリー
2023年9月19日、小松立人によるデビュー作『そして誰もいなくなるのか』が、鮎川哲也賞の優秀賞を受賞したことを受けて発売されました。この作品は、東京創元社が主催する文学新人賞の第33回において高く評価されたもので、「一気読みのスリルがある」といった声が寄せられています。
物語は、過去に犯罪に関与した仲間4人が10年後に再会するところから始まります。彼らは不運にも崖崩れに遭遇し、その命を落とす運命にあります。しかし、死神の不思議な力によって彼らは一週間遡って生き返ることに。このシュールな設定のもと、仲間が次々と殺されるという衝撃的な展開に巻き込まれ、自らの生死を賭けたサスペンスが繰り広げられていくのです。
物語の基盤には、疑心暗鬼が渦巻く人間関係と、殺人という究極の選択が描かれています。小松自身も盗んだ金を掘り起こすために集まった仲間たちの心情をリアルに描写し、読者を強烈に引き込みます。作中では、仲間たちの動機や行動、そして最終的な衝撃の真相が巧みに織り交ぜられています。
また、多くの書店員からは、「緊張感と興奮が止まらない」「全く予測不可能な展開」といった絶賛の声が寄せられています。読者の心を掴んだこの作品は、何度でも読み返したくなる魅力を持っているとのことです。特に「死神からの希望と絶望の宣告」という重要なシーンについては、WEB東京創元社マガジンで全文が公開されており、ファンの関心を集めています。
著者の小松立人は1974年大阪府に生まれ、現在は沖縄県に在住しています。学生時代には特異な経験を持ち、家庭教師先のタンス預金を仲間と共に盗んだ過去を持つ彼は、その経験を元に本作を執筆しました。本作の成功により、ミステリ作家としての期待が高まっています。
『そして誰もいなくなるのか』は、238ページのボリュームで、定価1,870円(税込)で販売されています。装画を手掛けたのはsyo5氏、装幀は大岡喜直氏が担当しています。この作品は、奇妙な状況に直面した仲間たちと、彼らがどう自らの運命に立ち向かっていくのかという人間ドラマを描いた一冊です。ミステリー愛好者やサスペンスファンは見逃せない、特異な作品として登場したこの小説に、ぜひご注目ください!
書誌情報
- - 書名: そして誰もいなくなるのか
- - 著者: 小松立人
- - 判型: 四六判上製
- - ページ数: 238ページ
- - ISBN: 978-4-488-02911-1Cコード:C0093
- - 定価: 1,870円(税込)
- - 装画: syo5
- - 装幀: 大岡喜直(next door design)
この新作ミステリーがどのように読者の心を捉えていくか、今後の反響が楽しみです。