豊島区立トキワ荘マンガミュージアムで特別企画展「ぼくの漫画の歴史 山田貴敏展」開催
豊島区に位置するトキワ荘マンガミュージアムが、2025年4月5日から特別企画展「ぼくの漫画の歴史 山田貴敏展 ~Dr.コトーと仲間たち~」を開催します。この展示では、漫画家・山田貴敏氏が40年以上にわたり創り上げた作品の数々を楽しむことができます。
開催概要
本企画展は2025年7月27日までの期間中に行われ、初日となる4月4日には記者発表が行われました。この発表には、高際みゆき豊島区長とファンにはお馴染みの漫画家、山田貴敏氏の姿がありました。展覧会では、山田氏の直筆原画や、過去の貴重な作品が約150点展示される予定です。
特に注目すべきは、山田氏の代表作であり、ドラマや映画化もされた「Dr.コトー診療所」に関する資料や取材写真。また、雑誌の休刊により未完のままとなった幻の作品「PreCompleⅩ」の原画や未発表のネームなど、貴重な資料が初めて公開されることになります。
トークイベント開催
さらに、展覧会の中では6月21日には、山田貴敏氏が自身のマンガの歴史を語るトークイベントも行われる予定です。「Dr.コトー診療所」だけでなく、彼の豊富な創作活動を知ることができる貴重な機会です。
記者発表に出席した高際区長は、トキワ荘マンガミュージアムが今年7月に節目の5周年を迎えることを伝え、「今年も山田先生の企画展を開催できることを非常に嬉しく思います。予告なしに作品を入れ替える予定なので、何度も足を運んでいただいて楽しんでもらいたい」とコメントしました。
山田貴敏とは
山田貴敏氏は1959年に岐阜県で生まれ、大学在学中の1982年に『週刊少年マガジン』でデビューしました。代表作には「風のマリオ」、「マッシュ-時代より熱く-」、「いただきます!」などがあります。特に「Dr.コトー診療所」は第49回小学館漫画賞を受賞した人気作です。また、震災の被災者支援のためにチャリティーイラストなども手掛けるなど、幅広く活動しています。
展示構成
展示は序章から第3章までの4部構成になっており、デビュー前の作品や初公開の幻の原画が含まれています。来場者は山田氏の創造の旅を辿ることができる貴重な体験ができることでしょう。
特別企画展の詳細
- - 会期: 2025年4月5日(土)~7月27日(日)
- - 休館日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)、5月7日(水)
- - 開催時間: 10:00~18:00(入場は17:30まで)
- - 特別観覧料: 大人500円、小中学生100円、未就学児と障害者手帳をお持ちの方及び介助者(1名まで)は無料
- - 主催: 豊島区
- - 後援: 公益財団法人としま未来文化財団
- - 特別協力: コトー・カンパニー
- - 協力: 小学館・トキワ荘協働プロジェクト協議会
- - 企画制作: 手塚プロダクション
この展覧会は、山田貴敏の独特の世界観と漫画の歴史を感じ取ることができる貴重な機会となっています。ファンの方々はもちろん、漫画に興味がある方はぜひ足を運んでみてください。