BASF INOACポリウレタンの新製品発売
2023年10月、BASF INOACポリウレタンが業界初の植物由来原料を使用した木造住宅向け現場発泡ウレタン「FOAMLITE Bio Meguru@SL-50e」を市場に投入しました。この新しい製品は、断熱性能の向上を図るための革新的なアプローチを取り入れています。
省エネ住宅からZEH住宅へのシフト
近年、住宅業界ではエネルギーの効率的な利用を追求する傾向が強まっており、特に「net Zero Energy House(ZEH)」と呼ばれる概念が注目を集めています。これは、家庭が排出するエネルギーを抑えるだけでなく、再生可能エネルギーを最大限に活用し、年間のエネルギー収支をゼロ以下とする住宅を目指すものです。そのため、住宅に使用する断熱材が環境に優しいものであることが求められるようになりました。
このニーズを受け、BASF INOACポリウレタンは、植物由来の原料を10%使用した新たな断熱材を開発しました。「Meguru SL-50e」というこの製品は、従来のウレタンフォームと同等の価格で提供されるにもかかわらず、環境への負荷を大幅に軽減しています。
Meguru SL-50eの特長
「Meguru SL-50e」は、以下の特長を持っています:
1. 環境に配慮したバイオマス化
この新しい製品は、業界初の植物由来の吹付ウレタンフォームであり、バイオマスマークの認証を受けています。これは、環境に優しい原料から製造されたことを示しており、建築分野におけるサステナブルな取り組みを体現しています。
2. 現場での施工が容易
特別な設備を必要としないため、現行の吹付作業をそのまま継続可能です。これにより、技能習得や技術移行が不要になり、作業員にとっても大変便利です。また、低温環境でも施工が可能であり、使い勝手の良さが際立っています。
3. 端材削減への対応
従来のウレタンフォームに比べて、発泡倍率を低減することで、施工時の余分な材料を減らすことに成功しました。これにより、施工後の端材も大幅に削減され、資源の無駄を防ぐことができます。
さらなる展開
BASF INOACポリウレタンは、50年以上にわたり現場発泡ウレタンの研究開発を行い、これまで多くのお客様に快適な住環境を提供してきました。今後は、住宅以外の建築物や公共事業向けにも「Meguru SL-50e」を展開し、さらなる社会貢献を目指すとのことです。
まとめ
「FOAMLITE Bio Meguru@SL-50e」は、植物由来原料を使った新たなウレタン素材です。住宅の断熱性能を向上させ、エコロジーにも貢献するこの製品は、今後の住宅建設において重要な役割を果たすことでしょう。私たちの住環境をより良くするための一歩として、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。