IBM、2025年第1四半期の好業績を発表し生成AIの成長を強調
IBMは、2025年度第1四半期の連結決算を発表しました。アービンド・クリシュナ会長兼CEOは、この四半期がソフトウェア事業の成長によって予想を上回る結果を達成したと報告しました。特に生成AIへの需要が高まっており、その関連ビジネスも成長しています。
第1四半期の業績ハイライト
全体の収益は前年同期比で1%増加し、145億ドルに達しました。為替変動を除くと2%増になります。特にソフトウェア事業は7%の成長を見せ、これは為替の影響を除くと9%に相当します。コンサルティング事業は若干の減少が見られましたが、インフラストラクチャー事業では収益が6%減少しています。
利益率も改善傾向にあり、営業利益率は56.6%に達しました。また、税引前利益率も上昇し、健全な収益性を示しています。
キャッシュフローの状況
事業活動による純現金収入は44億ドルであり、前年同期比から2億ドルの増加を記録しました。フリー・キャッシュ・フローも20億ドルとなり、株主への配当還元も行っています。
今後の見通し
クリシュナ氏は、マクロ経済環境が流動的であるにもかかわらず、通期の収益成長予測およびフリーキャッシュフローの見通しを維持していると述べました。また、第2四半期には164億ドルから167.5億ドルの収益を見込んでいます。
生成AIとその影響
生成AIの需要は急速に増加しており、関連業務は累計で60億ドルを超えています。この流れは今後も続くと予想されており、IBMのソフトウェア事業、特にハイブリッドクラウドやオートメーション分野において高い成長が期待されています。
業績のセグメント分析
各セグメントの業績を見てみると、ソフトウェア事業は確実な成長を見せている一方で、コンサルティング事業やインフラストラクチャー事業では課題がありました。生産性向上の施策は功を奏し、売上総利益率が改善していることは、今後の成長に向けた良い兆しです。
IBMは、生成AIを含む先進的な技術により、事業の基盤を強固にし、将来の成長機会を見据えた戦略を推進していく考えです。今後の展開にも注目が集まります。
会社情報
- 会社名
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日本アイ・ビー・エム株式会社
- 住所
- 東京都港区虎ノ門二丁目6番1号 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
- 電話番号
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03-6667-1111