デジタル世代が創造する新たなプリントの価値
2026年7月31日、関西大学梅田キャンパスにてichikara Labが主催した関西3大学合同プロジェクトの最終発表会が行われました。このプロジェクトでは、キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)の企業内起業「ichikara Lab」と関西大学、立命館大学、近畿大学が連携し、デジタルネイティブ世代の感性を活かして新しいプリント体験を創出しました。
プロジェクトの背景
デジタル化が進んだ現代において、プリントの役割や価値は大きく変化しています。ichikara Labは、若者と日常的に接する中で、プリントが新しい感覚の体験として受け入れられていることに注目しました。このプロジェクトでは、デジタルとアナログを融合させて新たな価値を創造することを目指しました。
参加大学とプロジェクトの進行
このプロジェクトには、関西大学商学部の横山恵子ゼミ、立命館大学経営学部の中原翔ゼミ、近畿大学経営学部の山縣正幸ゼミから合わせて11名の学生が参加しました。彼らはそれぞれの大学でグループを形成し、従来のプリンティングの枠にとらわれない新たなアイデアに取り組みました。
参加学生たちは、ユーザー調査や企画の立案を通じて、実践的なスキルを身につけました。特に自身が使いたいと思えるプリントの在り方や、若年層のニーズを深掘りすることに重点を置きました。最終発表では、アナログならではの価値やZ世代の視点を融合させた具体的な提案がなされました。
各大学のアイデア紹介
関西大学
関西大学のグループは、好きな写真を利用してオリジナルカードゲームを制作できるアイデアを提案しました。利用者は、自分の写真やテンプレートを選び、簡単にカードゲームを作成できるサービスを提供。これにより、友人同士のコミュニケーションツールとしての役割も果たせます。更に、自分で制作したカードゲームを販売する機能も盛り込み、CtoCの市場の可能性も秘めています。
立命館大学
立命館大学のグループは、大学内にプリンターを設置し、近隣飲食店の写真と割引クーポンを印刷するアイデアを打ち出しました。クーポンは一週間有効で、利用者は訪れた後に感想を写真で記録し、感想ボックスに投函する仕組み。周囲の飲食店を巻き込みながら、相互利益を生むモデルです。この取り組みは大学だけでなく、企業などにも応用可能です。
近畿大学
近畿大学のグループは、美容室にプリンターを設置し、施術後に自分の髪を撮影し、その画像をその場で印刷して自分だけのヘアアルバムを作成することを提案しました。さらに、次回来店につなげるために割引クーポンを一緒に印刷するアイデアも取り入れています。このサービスは、美容師のコミュニケーションツールとしても有用で、他の業態に展開する可能性もあるとのことです。
参加学生の声
参加した学生たちからは、他大学や社会人からのフィードバックが非常に有意義であったとの声や、プロジェクトの進行が困難なこともあったが、最終的には良い結果に結びついたという意見も上がりました。アイデアをより良いものにするための気づきや、合同ゼミを通じて得られた多様な視点が特に印象に残ったようです。
今後の展望
ichikara Labは、これからも大学生との連携を通じて新しい体験価値の創出を目指し、さまざまなプロジェクトを展開していく予定です。オープンイノベーションプログラムを活用し、デジタルネイティブ世代の感性から生まれる新たなアイデアを、ワクワクする未来の実現に向けて形にしていきます。
デジタルとアナログが融合した、これまでにないプリント体験が、若者たちによって生まれ続ける未来に期待が寄せられています。