I.B.MUSEUM SaaSの進化
早稲田システム開発株式会社(東京都新宿区)によるクラウド型収蔵品管理システム『I.B.MUSEUM SaaS』が、2023年2月27日時点で導入館・機関数が700を超えたことをお知らせします。この成果は、博物館向けの収蔵品管理システムとしては前例のないものであり、デジタルアーカイブに対する関心の高まりを反映しています。
国内ミュージアムのデジタルプラットフォームへ
I.B.MUSEUM SaaSは2010年11月にサービスを開始し、着実に導入施設を増加させてきました。特に近年は、コロナ禍でのオンライン化進展も相まって、導入ペースが加速。今や国内ミュージアムにとっての重要なデジタルプラットフォームとして期待されています。
このクラウドサービスは、本来高額な収蔵品管理システムにアクセスできなかった中小規模の博物館向けに開発されました。そのため、初期費用や追加費用は一切なく、月額3万円の固定料金で全機能を利用可能です。これにより、より多くの施設がデジタル化に踏み出しやすくなっています。
多様なニーズに応える機能
700施設の導入は、規模や館種の多様さを示しています。例えば、紙の台帳からデジタルシステムへの移行を試みる博物館、新たにクラウドサービスへ移行したい博物館など、その目的はさまざまです。I.B.MUSEUM SaaSは、導入館のIT活用度に応じた多彩な機能を提供しています。
ステージ別の特長
1.
管理システムの導入期 では、デジタルデータ整備が未実施の館でも、自在に分類や項目を追加・変更できます。
2.
資料データの拡充期 では、直感的なインターフェイスと充実したサポートで、データ入力のハードルを下げています。
3.
データの業務活用期 では、資料データを様々な管理画面に自動転記でき、独自の帳票を作成することも可能です。
4.
データの情報発信期 では、インターネット上にデジタルアーカイブを公開する機能や音声ガイドアプリ『ポケット学芸員』を利用できます。
先進的な運用とサポート
現在、デジタルアーカイブに関心を持つ博物館が増加している中で、I.B.MUSEUM SaaSは、各館が「自館らしいデジタルミュージアム」を構築するための柔軟なテンプレート提供や事例データベースを整備しています。これにより、他館の成功事例を学びながら、運用のヒントを得ることも可能です。
今後の展望と社会的責任
今期の目標としては、60館以上の増加を見込んでおり、ユーザ数は順調に推移しています。博物館法改正に伴い、デジタルアーカイブの必要性が増す中で、I.B.MUSEUM SaaSは「規模や状況に関わらずあらゆる博物館が利用できるプラットフォーム」としての役割を強化しています。
国立・県立クラスの大規模館から、中小規模館、さらにはまだデジタル化が進んでいない館までも含めて、全てのミュージアムが文化資源情報の保存と流通に取り組む時代が到来しつつあります。今後も、機能の充実と品質向上、各施設への支援を強化することで、I.B.MUSEUM SaaSは博物館のデジタル活用を促進し続けます。