最先端医療を目指すGlobal Vascularに追加出資した三菱UFJキャピタルの挑戦

医療革新に向けた一歩：Global Vascularと三菱UFJキャピタルの連携

医療技術の進歩に寄与するため、三菱UFJキャピタル株式会社が再びGlobal Vascular株式会社に追加出資しました。この決定は、2025年6月24日に行われ、今後の血管内治療の革新に大きな影響を与えると期待されています。

Global Vascular株式会社とは

Global Vascularは、動脈硬化に伴う血管の閉塞や狭小化により引き起こされる虚血を治療するための技術を開発している企業です。「歩く」という日常に必要な機能を守ることを目指し、特に下肢閉塞性動脈硬化症に焦点を当てた研究に取り組んでいます。現状、多くの患者が直面するこの疾患に対し、同社は「下肢動脈疾患用薬剤溶出性ステントデリバリーシステム」の実用化を進めています。
その技術の基盤には、東海大学医学部と慶應義塾大学理工学部の医工連携共同研究チームであるHasebe Research Group（HRG）の研究成果があります。HRGから誕生したスタートアップ企業として、Global Vascularは精力的に開発を行っています。

開発中の膝下動脈用ステント

追加出資の背景

下肢の動脈硬化症は、血管環境の厳しさから治療の選択肢が限られています。そのため、未解決の医療ニーズが高まっているのが現実です。Global Vascularが提供するステントは、高度なテクノロジーを搭載しており、新たな治療オプションとなる可能性があります。三菱UFJキャピタルは2023年11月の初回出資後、同社の成長を見込み、積極的に支援を続けてきました。

出資を行った理由は、Global Vascularのチームがこの事業を成功に導く能力を持っていると確信したからです。これにより、多くの患者が救われることを期待しています。今後もMUFGのネットワークをフル活用し、同社の成功を支援する方針です。

三菱UFJキャピタルの役割

三菱UFJキャピタルは1974年の設立以来、ベンチャーキャピタルとしての実績を積んできました。ライフサイエンス分野にも力を入れており、2017年以降、複数のファンドを設立しています。特に、200億円規模の「三菱UFJライフサイエンス4号ファンド」は、ライフサイエンス業界に特化した国内最大級のファンドです。