「金持ち企業ランキング」で信越化学工業が2年連続首位!
法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(以下、リスモン)が発表した「金持ち企業ランキング」において、信越化学工業が2年連続で1位を獲得しました。同ランキングは、上場企業の決算短信をもとに、「現預金」から「有利子負債」を差し引いた「NetCash」を算出し、企業をランキングするものです。
2位には任天堂、3位にはリクルートホールディングスが続き、上位100企業の約8割でNetCashが増加傾向にあることが分かりました。これは、アフターコロナによる消費回復や、円安進行による業績好転などが影響していると考えられています。
有利子負債の少なさも重要な要素に
ランキング上位企業は、現預金や営業キャッシュフローが潤沢であるだけでなく、有利子負債が少なく、財務体質の安定性が際立っています。トップ20企業のうち、8社が無借金経営という結果も出ており、有利子負債が少ないことが上位ランクインの重要な要素であることが証明されました。
一方で、現預金や営業キャッシュフローが潤沢であっても、有利子負債が多額な企業は、ランキングでは上位にランクインしにくい傾向にあることも明らかになりました。これは、事業拡大のための資金調達に借入を活用している企業は、その返済負担が大きくなり、NetCashの増加に繋がりにくいことを示唆しています。
企業の資金力と事業成長の関連性
今回の調査結果から、企業の資金力と事業成長の密接な関係が浮き彫りになりました。上位企業は、多額の現預金を活用することで、安定的な事業運営を実現し、さらに成長を加速させていると考えられます。
企業経営においては、事業の発展と成長が重要であり、多額のCash保有のみでその良し悪しを判断することはできません。しかし、NetCashの保有量が多い企業は、支払不全リスクが低く、安全性の高い経営を実現しているといえます。本調査結果を参考に、企業は事業成長と財務安定の両立を目指し、持続可能な経営を実現していくことが重要でしょう。
リスモン株式会社について
リスモンは2000年9月に設立された企業で、法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供しています。同社は、企業活動に関する様々な調査を実施することで、企業格付の更新に役立てるとともに、新しい調査ターゲットの創出や新サービスの開発などに取り組んでいます。