Sustainable Food Asia、ハラルオープンファクトリー設立へ
2025年10月1日、マレーシア・セランゴール州スバン・ジャヤに、Sustainable Food Asia株式会社(以下SFA)が新たに「ハラルオープンファクトリー」を設立します。この拠点は、シンガポールに本社を置くNANKA社との提携により運営され、主に東南アジア市場への進出を考える企業向けに、ハラル認証を受けた設備を用いた商品開発と市場調査を支援します。
ハラルオープンファクトリーの目的と機能
このオープンファクトリーは、単なる大規模な量産工場ではなく、現地の市場ニーズに応じた試作や製品評価を目的としています。食品関連企業は、ここで小ロットの製造を行い、テストマーケティングを実施することが可能です。具体的には、調味料やスープ、加工食品などの試作が可能で、ハラル認証取得に向けた支援も行います。さらに、地元消費者による商品評価を受けることで、適した製品開発を促進します。
特に、ハラル食品市場は急成長しており、2024年には約390兆円に達すると予測されています。2033年には827兆円にまで成長すると見込まれるため、企業にとって新たなビジネスチャンスとなるでしょう。
設備と支援内容
ハラルオープンファクトリーは、以下の主要な特長を持っています。
- - ハラル商品の小ロット製造・試作対応(調味料、スープ、加工食品など)
- - ハラル素材の調査・調達支援
- - ハラル認証取得に向けた支援
- - 現地消費者による商品評価・市場調査
- - OEM先との連携、品質検証、レシピ開発
- - 日本語、英語、マレー語に対応するスタッフによるサポート
また、工場ではハラル認証を受けた原料を使用し、ムスリムスタッフと監査体制を設けています。このような体制により、高い信頼性を持ちながら企業の円滑な市場進出をサポートします。
日本企業へのメッセージ
SFAの代表取締役である海野慧氏は、「世界のハラル食品市場は急速に拡大しており、企業にとって新たな成長機会となっています。当社はこれまでの知見を活かし、このオープンファクトリーを通じて多くの企業が安心して進出できる環境を整えたい」とコメントしています。
この新しい取り組みが、東南アジア市場に進出を考える企業の足掛かりとなり、持続可能な食の未来を共に築くきっかけになることを期待しています。
設施設概要
- - 名称: ハラルオープンファクトリー
- - 所在地: Nanka, 22, Jalan Nilam 1/6, Subang Hi-tech Industrial Park, 47500 Subang Jaya, Selangor, Malaysia
- - サービス開始日: 2025年10月1日(水)
会社概要
Sustainable Food Asiaは「新しい食のスタンダードを創造する」をビジョンに、社会課題の解決を目指しています。日本及び東南アジアの企業と協力し、持続可能な食材の研究開発やアライアンス支援など、幅広い事業を展開しています。2022年11月には、ジャックフルーツを使った新食材「フルーツミート」を日本で初めて販売し、注目を集めています。さらに、2023年にはSustainable Food Campを開催し、アジアからグローバルな持続可能な食の創造を進めています。
詳細な情報に関しては、公式ウェブサイトをご覧ください。
公式サイト