茨城県の新たな特産品「みろく蓮根」
茨城県で生産されるレンコンが新しい未来を迎えています。合同会社ハスラボは、今春からブランドレンコン「みろく蓮根」の販売を開始し、その甘さと品質に挑戦しています。特に、リンゴのような甘さを目指すこのプロジェクトは、循環型農業のモデルケースとして業界内外で注目されています。
地域資源を活用した新しい試み
茨城県は全国で一番のレンコンの生産地ですが、今までの流通では品質や味の違いが適切に評価されず、農家への負担が大きいのが現実でした。そのため、ハスラボは廃棄されていた副産物を土壌改良にの利用し、レンコンの栄養価と甘さを向上させる試みに挑みます。
特に注目すべきは、酒造や醤油メーカーから得られる酒粕や醤油粕を土壌改良に使用していることです。これにより、土壌環境が改善され、レンコンの栄養吸収能力が向上するという二重の効果が得られます。
甘さの革命、「みろく蓮根」の特徴
通常、レンコンの糖度は夏場で4〜6度程度、秋冬で7〜9度ですが、「みろく蓮根」は生産段階から従来の限界を超え、夏場でも9度の糖度を記録しました。冬にはさらに高い糖度13度を目指すこのレンコンは、一般的なリンゴと同等の甘さを誇ります。
実際に口にすると、シャキシャキとした歯ごたえとともに、みずみずしい甘みが広がります。代表の濵田雄太氏は、「この甘さを体験してほしい。」と熱く語ります。
どのように手に入るのか?
「みろく蓮根」は自社のECサイトや卸売市場、さらには茨城県内の和食レストラン「すぎのや」でも展開されていきます。規格外の農産物を大切にし、より多くの人に新たな価値を届けることが目ざされています。
持続可能な未来へ向けて
ハスラボは、地域の企業や農家が連携し、新しい形の農業モデルを確立することで、環境への負担を軽減しつつ、持続可能な食文化の構築を目指しています。「食べられるすべてを価値のあるものへ」という理念のもと、これからも様々な挑戦を続けていくでしょう。
今回の「みろく蓮根」プロジェクトは、地域資源のサステナビリティや、農業の未来にとって重要なステップとなるでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。