味の素株式会社がこの度、令和6年度の「モーダルシフト優良事業者賞」を受賞しました。この賞は、一般社団法人日本物流団体連合会が優れたモーダルシフトの取り組みを行った事業者を表彰する制度で、特に連携・協働部門での受賞となります。
味の素グループには、味の素食品株式会社とF-LINE株式会社が含まれています。味の素食品社は神奈川県川崎市に本社を構え、F-LINE社は東京都に本社を持っています。これらの企業が協力して、物流の効率化と環境負荷の軽減を目指した取り組みが高く評価されたのです。
モーダルシフトとは、トラック輸送に代わって鉄道や海上輸送といった環境に優しい輸送手段を採用することを指します。具体的には、荷主である味の素㈱と味の素食品社、そして物流事業者のF-LINE社が連携し、主要輸送区間における完全なモーダルシフト化を実現しました。
味の素グループは、トラックドライバーの不足や環境保護の重要性について早くから認識し、持続可能な物流の実現に向けた取り組みを進めています。2024年4月から9月の間に、味の素グループは全国で500Km以上の幹線輸送においてモーダルシフト率を約97%に達成しました。これにより、物流効率の向上だけでなく、CO2排出量の大幅な削減も実現しています。
特に、主力生産拠点である川崎工場から出荷される製品の輸送においては、鉄道や船舶の増便に伴い、厳しい条件の中でも運びやすさと環境負荷の軽減を両立しました。味の素食品社は、前年に比べてCO2排出量を約80%も削減することに成功しています。
この環境への配慮に加えて、味の素グループは人材の確保にも取り組んでいます。モーダルシフトの推進は、人材不足を解消する一助となっており、物流に関する深刻な問題を解決するための新たなモデルを示しています。今後も味の素グループは、持続可能な物流体制を構築し、人・社会・地球のWell-being(ウェルビーイング)に寄与することを目指します。
味の素グループは、コーポレートスローガンとして「Eat Well, Live Well.」を掲げており、アミノサイエンスの技術を駆使してさらなる成長を遂げていく姿勢を明らかにしています。また、2023年度の売上高は1兆4,392億円に達し、現在では世界34の国・地域にて商品を販売し、130以上の国・地域に拠点を持っています。これにより、国際的なビジネス展開を進めていることが確認できます。詳しい情報は公式ウェブサイトでもご覧いただけます。