キャディ、91億調達成功
2025-03-27 09:19:47

製造業を支えるキャディ、91億円の資金調達を達成

製造業向けのAIデータプラットフォームを提供するキャディ株式会社は、シリーズCエクステンションラウンドにおいて、合計で40億円のエクイティ資金調達を実施しました。この資金調達は、欧州の著名なグロースファンドであるAtomicoを始め、SMBC-GB グロース1号投資事業有限責任組合やMinerva Growth Partnersといった3社が引受先となりました。さらに、みずほ銀行、北國銀行、日本政策金融公庫など金融機関からの長期的なデットファイナンスにより、追加で51億円の融資も確保しました。これにより、キャディは今回のラウンドで、合計91億円の新たな資金を獲得し、これまでの累計エクイティ調達額を257.3億円に達しました。

キャディは、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」というミッションを持ち、製造業に特化したAIデータプラットフォーム「CADDi」を運営しており、これは製造業のエンジニアリングチェーンやサプライチェーン上のデータを整合させることでインサイトを抽出し、生産活動を高度化しています。独自の技術と豊富な専門知識を結集し、製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しており、その影響範囲は日本国内にとどまらず、ベトナム、タイ、アメリカといった4カ国に広がっています。

最近では、製造業データ活用クラウド「CADDi Drawer」とAI見積クラウド「CADDi Quote」といった新しいアプリケーションも公開し、サービス全体の強化を図っています。これらの動きにより、導入企業が調達コストの削減やリードタイムの短縮といった目覚ましい成果を出し続けており、その成長はSaaS業界の指標であるT2D3を大きく上回る実績を示しています。

今回の資金調達の目的は、製造業向けAIデータプラットフォームのさらなる機能強化とグローバルな事業展開の加速に向けた資金として活用されます。特に2024年7月の事業統合発表以降、キャディは今回の調達を契機に、今後の成長を加速させる意向を示しています。さらに、2030年までにはARR(年次経常収益)で1000億円規模のプラットフォームを目指しており、これに向けた具体的な施策も進めているということです。

投資家からのコメントによれば、キャディが提供するプラットフォームは製造業を変革するための重要なツールであり、その成長潜在能力は広範であるとされています。特にAtomicoのパートナーであるLuca Eisenstecken氏は、キャディのチームが展開する製品が製造業全体において運用効率を高めるための"ゴールド・スタンダード"であると評価しました。また、グローバル・ブレイン株式会社の坂本祥子氏も、キャディが急成長を遂げている様子を称賛し、今後の展開に期待を寄せました。

このように、キャディの取り組みは製造業のDXを推進するだけでなく、国際的なビジョンを具体的に持つスタートアップ企業として、新たな価値を創出し続けています。今後もキャディから目が離せません。


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会社情報

会社名
キャディ株式会社
住所
東京都台東区浅草橋4-2-2 D'sVARIE浅草橋ビル(総合受付6階)
電話番号
03-6843-3802

トピックス(経済)

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