2025年4月に開設される関西大学のビジネスデータサイエンス学部(BDS学部)が、エイチ・ツー・オー リテイリング株式会社(H2O)との連携協定を結んだことが、3月14日に発表されました。この協定は、実社会のデータを活用した実践的な教育を重視するものであり、企業と学生の協力を通じてデータサイエンスのスキルを養成することを目的としています。
H2Oは、阪急百貨店や阪神百貨店を含む15店舗の百貨店、そして約230のスーパーマーケットのネットワークを持つ、関西地域の流通事業において重要な役割を果たしています。連携協定を通じて、学生たちにはPBL演習やインターンシップを通じて、企業との接点を持ちながらリアルなデータに基づく課題解決の実践力を養う機会が提供されます。
PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)演習は、企業との連携を活かし、実際のデータを用いてプログラミングやチームビルディングを行うプログラムです。この演習を通じて、学生たちは課題発見とその解決策を考え、最終的には連携企業に対してその提案を行うことを予定しています。これは、理論だけでなく、実践的なスキルも身につけるための重要な機会となるでしょう。
本協定における主な連携内容は以下の通りです:
1. H2Oと関西大学が持つ知的資源や人材を活用した教育・研究の推進。
2. 両者が共同で実施する事業の企画・調整・進行。
3. 産学連携の促進。
4. その他の目的達成に必要な事項。
この協定は、関西大学にとってデータサイエンス教育の強化に寄与し、H2Oにとっても顧客データを活用した経営戦略の強化に資するものです。具体的には、百貨店や食品スーパーマーケットから得られる多様な顧客データを学術的に分析し、生活者の理解を深めることを目指しています。これによりデータの社会実装が加速され、データドリブン経営の確立も促進されると期待されます。
また、将来的にはさらに多くの企業との連携が見込まれ、ビジネスデータサイエンス学部の独自の特色をより一層際立たせることができるでしょう。BDS学部は、実践的なアプローチを通じて、学生を即戦力となる人材へと育成することを最重要視しています。
このように、関西大学とH2Oの連携は、業界との強い結びつきを持つ教育モデルとして、データサイエンス分野の発展に貢献していくことが期待されています。企業と教育機関が手を組むことで、未来のデータサイエンティストが実践的な経験を積むことができるのは、社会全体にとってもプラスとなるでしょう。
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