タウオパチー治療薬開発へ
2022-03-15 08:40:01
ソシウムと大日本住友製薬、タウオパチー治療薬開発に向けた共同研究を開始
ソシウムと大日本住友製薬、タウオパチー治療薬開発に向けた共同研究を開始
ソシウム株式会社と大日本住友製薬株式会社は、タウオパチーにおける神経保護メカニズム解明に向けた共同研究を開始することを発表しました。この共同研究は、大日本住友製薬のオープンイノベーション活動「PRISM」を契機として実現しました。
今回の共同研究では、大日本住友製薬が保有するタウオパチーモデル動物において顕著な薬効を示した化合物に対して、ソシウム独自のAI創薬プラットフォーム「Compound-Eyes™」「Drug Saver™」「Cyber-Drug-Discovery™」を用いて、その神経保護メカニズムの解明を目指します。
タウオパチーは、細胞内のタウ蛋白質が異常に蓄積し、神経原線維が変化する神経変性疾患の総称です。タウ蛋白質は微小管結合蛋白質であり、過剰なリン酸化を受けて微小管から遊離して線維化することで、細胞内に蓄積し、様々な神経症状を引き起こします。現在、タウオパチーに対する有効な治療法は確立されていません。
ソシウムは、独自のAI創薬プラットフォームを用いて、従来の薬理学的なターゲットに限定されることなく、遺伝子発現など分子情報に基づいた新奇な創薬標的の探索や作用メカニズムの解明を行っています。同社は、がんや難病・希少疾患などの開発ポートフォリオを有しており、今回の共同研究を通じて、タウオパチーに対する新たな治療薬開発に貢献することを目指しています。
大日本住友製薬は、人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献することを企業理念としています。同社は、新薬の研究開発に全力を注いでおり、今回の共同研究を通じて、革新的で有用な医薬品をお届けすることを目指しています。
今回の共同研究により、両社の最先端の技術を結集することで、これまで治療薬が無かった人、あるいは効果が十分でなかった人のための創薬に繋がることを期待しています。
共同研究のポイント
大日本住友製薬が保有するタウオパチーモデル動物で有効性を示した化合物に対して、ソシウムのAI創薬プラットフォームを用いて、その神経保護メカニズムを解明する。
両社の技術を結集することで、タウオパチーに対する新たな治療薬開発を目指す。
* 共同研究を通じて、さらなる提携の可能性も検討していく。
タウオパチーについて
タウオパチーは、アルツハイマー病、ピック病、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症など、様々な神経変性疾患が含まれます。これらの疾患は、共通してタウ蛋白質の異常な蓄積を特徴としています。
ソシウム株式会社について
ソシウム株式会社は、ファーストインクラスの低分子化合物の創薬を行う創薬ベンチャー企業です。「薬のない人に薬を、薬の効かない人に薬を」をビジョンに掲げ、疾病に苦しむ患者様のアンメットメディカルニーズの克服に取り組んでいます。
大日本住友製薬株式会社について
大日本住友製薬株式会社は、医薬品、医療機器、診断薬の開発、製造、販売を行う製薬会社です。同社は、人々の健康で豊かな生活のために、研究開発を基盤とした新たな価値の創造により、広く社会に貢献することを企業理念としています。
共同研究の期待
今回の共同研究は、タウオパチー治療薬開発に向けた大きな一歩となることが期待されています。両社の技術を結集することで、これまで治療法がなかった、あるいは効果が十分でなかったタウオパチー患者のために、新たな治療薬開発の道が開ける可能性があります。
会社情報
- 会社名
-
ソシウム株式会社
- 住所
- 江東区青海2-4-7 産業技術総合研究所 臨海副都心センター別館5F
- 電話番号
-
03-6869-7996