CAST、実証実験成功
2024-10-01 16:02:59

CASTが成功させたごみ焼却施設での配管減肉モニタリングシステム実証実験

株式会社CAST(熊本県熊本市)は、このたびごみ焼却施設において、画期的な「配管減肉モニタリングシステム」の実証実験に成功したことを発表しました。このシステムは、高温・高湿及び粉塵が飛び交う厳しい環境下でも、安定した運用が可能であることを証明しました。この実証実験は、2024年2月28日から始まり、同年7月3日までの約4か月間にわたって行われました。

実証実験は、熊本市の東部環境工場内の二箇所に設置された配管減肉モニタリングシステムを通じて、現場のデータを収集し、無線通信の実証も行われました。その結果、次のような成果が得られました。

1. 安定的な長期稼働の実現


このシステムにおいては、高温多湿や粉塵といった厳しい条件においても、100日以上の安定運用が確認されました。センサーによるトラブルが一切なく、約4か月間にわたり断続的に計測が行われた事から、高い耐久性を持つことが証明されたのです。

2. 無線通信環境の構築


また、特定のプロトコルに基づいた無線ネットワークも成功裏に構築。IoT Gatewayを通じて、収集したデータをクラウドに連携させ、リモートでの配管点検を行える環境も整いました。特に、電波の届きにくいコンクリートや鉄製の障害物が多い屋内でも運用が可能であることが証明され、新たな展開が期待されています。

3. 新たな市場への展開


CASTの製品は、元々製油所や化学プラント業界を主要顧客と想定していましたが、今回の実証実験によりごみ焼却施設でも応用し得る可能性が見いだされ、事業展開の拡大が見込まれています。

配管減肉モニタリングシステムの特長


今回使用された配管減肉モニタリングシステムは、特許取得済みの耐熱性を持った薄型圧電センサーを利用しており、高温環境下においても破損することなく、配管やタンクの厚みの変化を常時モニタリングします。検知データはネットワークに保存され、セルフチェックも行えるため、危険を伴う工場内での検査負担を軽減し、事故の防止や設備寿命の延長にも寄与します。

XOSS INNOVATION KUMAMOTOとは


また、この実証実験は「XOSS INNOVATION KUMAMOTO」というスタートアップ支援事業に基づいており、熊本市内での新たな製品開発およびサービス創出を促進しています。この事業の目的は、地域の産業発展に寄与することであり、今後のシステム導入を通じた地域貢献にも期待が寄せられています。

今後もCASTは、様々な製造現場でのモニタリングシステムの開発を進め、常に最新技術を駆使していく方針です。どうぞ、引き続きその進展にご注目ください。


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会社情報

会社名
株式会社CAST
住所
熊本県熊本市中央区渡鹿5-7-6
電話番号

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