中小企業支援に向けた新たな施策が埼玉で始動
2026年8月11日、株式会社野村総合コンサルティング(代表取締役:野村康次郎)とS&Hパートナーズ株式会社(代表取締役:柳澤誠一)が、中小企業のAI活用を促進するための協業を開始しました。この取り組みでは、AI技術の導入における「攻め」と「守り」の両面からの支援を提供し、8月に締結された協業覚書に基づいて、最初の共同企画が埼玉県内で実施される運びとなります。
協業の概要
この協業は、企業がAIを活用する際に直面するさまざまな課題に対する解決策を提案します。「攻め」ではAIを用いた事業成長や現場改善に焦点を当て、「守り」ではサイバーリスクへの対応やBCP(事業継続計画)の策定を支援します。2026年10月6日には、埼玉県内の中小企業経営者を対象としたセミナーが開かれる予定で、両社の協力による新たな価値提供が期待されます。
背景と目的
この協業の背景には、中小企業経営者の多くがAIの導入に対し不安を抱えている現実があります。2025年12月に行われたAIセミナーでは、参加した経営者の約半数がセキュリティ面での懸念を持っていると回答し、特に「専門的な人材が社内にいない」という理由から導入を躊躇している姿が浮かび上がりました。中小企業白書2026によれば、67.4%がAI活用のイメージを持てず、情報通信白書・令和8年版でも中小企業の58.1%が生成AIの活用方針を策定していないことが指摘されています。
このような状況から、両社は経営者がAIの導入による利便性とセキュリティリスクを両立できる状態を構築するべく、協業を決定しました。共にAI導入を進めながら、同時にサイバーリスクへの対策を施すことで、不安を軽減し、経営のデジタル化を促進します。
具体的な施策と期待される成果
双方の専門知識が融合することで、以下のような価値が提供されることが期待されています。
- - 成長とリスク管理の両立:野村総合コンサルティングが経営課題の早期解決及びAI実装を担当し、S&Hパートナーズが実務型のサイバーリスク対応を行い、それぞれの強みを生かして企業に成長施策とリスク管理を同時に提供します。
- - 導入の心理的ハードルの低下:経営者が持つ「使いたいが不安」という心理に対して、利用ルールやBCPを提示することで、導入への一歩を後押しします。
- - 継続的な情報発信と支援の拡大:定期的な共同セミナーや情報発信を行うことで、より多くの中小企業がAIと情報セキュリティの両方に対応できるような支援体制を整えます。
経営者向けセミナーの詳細
初の共同企画となるセミナーでは、「そのAI活用、会社として説明できますか。」というテーマのもと、経営者が直面するAIの利用ルールやBCPについて90分間のプログラムを提供します。日時は2026年10月6日(火)で、場所は渋沢MIX(さいたま新都心)です。参加は無料ですが、定員は80名ですので、早めの申し込みが推奨されます。
セミナーでは、野村が「攻め」の視点からAI利用に関するリスクと社内ルールについて講演し、柳澤は「守り」の視点から有事における初動やBCPを解説、その後、参加者との対談や質疑応答も行います。申し込みはPeatixから可能です。
結び
今後も両社は、共同でのセミナーや情報発信を通じて、中小企業がAI活用と情報セキュリティの両立を図れる支援体制を拡充していく方針です。この取り組みによって、中小企業がデジタル社会に適応し、競争力を高めることが期待されます。