学術情報アクセスの革新
2025年12月17日、ジャパン・トゥエンティワン株式会社(以下、J21)は、教育機関や企業を対象とした新しいセキュアアクセスソリューション「Portium」の国内展開を開始しました。このサービスは、イスラエルのLilium Software Solutions Ltdが開発したもので、プロキシベースの認証とアクセス管理を通じて、さまざまなコンテンツへの安全かつスムーズなアクセスを実現します。
Portiumについて
Portiumの最大の特長は、ユーザーが再度ログインすることなく外部コンテンツへアクセスできる点です。これにより、教育機関や企業のシステムと既存の認証基盤を連携させることで、利便性が大幅に向上します。例えば、学術記事や有料データベースを利用する際、手間なくアクセスを行うことが可能です。
主な機能と技術仕様
Portiumには以下の特徴があります:
- - セキュアなアクセス制御:組織のポリシーに基づいた認証とアクセス管理が行えます。
- - 再ログイン不要:URLの書き換え機能によって、シームレスな接続が可能です。
- - アクセスログの可視化:利用状況を記録し、監査やセキュリティ対策に活用することができます。
- - スケーラブルな設計:小規模な組織から大規模な組織まで幅広く対応します。
技術的には、SAML、OAuth 2.0、LDAPといった多様な認証方式に対応しており、HTTPS通信に基づいたプロキシエンジンを備えています。また、主要なウェブブラウザにサポートし、ログ管理機能によりアクセスログをCSVやJSON形式でエクスポートすることが可能です。
適用場面と導入効果
Portiumは、特に利用が期待される場面として、大学や研究機関での学術記事へのプロキシーアクセス、企業のリモートワーク環境での業務資料の利用、公共図書館での利用者別のアクセス制御が挙げられます。それにより、教育や研究、ビジネスの現場において、セキュリティと利便性の両立を実現する新しいアクセスモデルが提供されます。
J21はPortiumの導入支援や技術サポートを通じて、学術情報アクセスの革新に貢献する姿勢を示しています。公式ウェブサイトでは、Portiumに関する詳細情報が公開されています。
まとめ
学術情報や購読型コンテンツへの効率的で安全なアクセスを求める教育機関や企業にとって、Portiumは非常に有用なソリューションとなるでしょう。IS協力を通じて、J21は新たな技術の展開を推進し、さらなる社会への貢献を目指しています。