新たな介護サービスの展開
2025年8月1日、ユースタイルラボラトリー株式会社が香川県高松市に「ユースタイルケア 香川 重度訪問介護」をオープンします。重度障害や難病を抱える方々に対して、「すべての必要な人に、必要なケアを届ける。」というミッションのもとで、全国最大規模を誇る重度訪問介護サービスを展開している同社にとって、この新拠点は地域の重要な医療支援を担うことが期待されています。
重度訪問介護の意義
重度訪問介護とは、24時間365日、自宅で安心して生活できるように支援する障害福祉サービスです。このサービスは、2014年に施行された「障害者総合支援法」によって法制化されましたが、まだ多くの人々にとって重要性が理解されていないのが現状です。ユースタイルラボラトリーは、約100箇所の事業所を全国で運営し、6,000人以上に対してサービスを提供してきました。
地域格差を埋める必要性
新たに開設される香川の事業所は、すでに愛媛県にある事業所に続くもので、香川県内での重度障害者や難病患者の在宅支援ニーズに応える重要な役割を果たします。香川県は面積が小さいものの、離島が点在し支援の難しい地域特性を持っています。ユースタイルは、どこでも必要な支援が受けられる体制を整えるとともに、離島への訪問支援も視野に入れています。
医療的ケアへの対応
香川県内では、医療的ケアに対応できる介護事業者が限られているため、地域住民からは十分な選択肢がないという声が挙がっています。ユースタイルラボラトリーでは、全国から集まった5,000人以上のスタッフが医療的ケアに対応可能で、地域の他の事業者や支援ネットワークと協力し、在宅支援力を向上させる施策を進める方針です。
高齢化による課題
四国地域は高齢化率が全国でも特に高く(2024年10月時点で32.9%)、医療や介護の専門人材の不足が深刻な問題となっています。この状況により、若年層の県外流出が進み、地域の医療・介護サービスの維持が大きな課題です。そのため、介護事業者間の連携はますます重要になります。
事業所の特長
新たに開設される「ユースタイルケア 香川 重度訪問介護」では、全国規模での提供実績が活きています。特徴として、国内最大規模の重度訪問介護事業者として、医療的ケアを受けられる体制が整えられており、介護保険や医療保険と併用できるサービスを提供します。
この新たな介護の拠点が香川県の支援状況をどう変えていくのか、期待がかかるところです。現地のニーズに沿った柔軟なサービスを通じて、地域社会にどのようなインパクトを及ぼすのか、今後の動向にも注目です。
利用対象とご利用方法
ユースタイルケア 香川 重度訪問介護は、重度の肢体不自由、知的障害、精神障害を抱える方で、常時介護を要する方が対象です。具体的には、障害支援区分で4以上の方が利用できます。利用を希望する方は、まずは相談を行い、自身の状況に応じたサービスを確知することが重要です。
ユースタイルラボラトリーは今後も、全国各地で新たな事業所の設立を進め、介護・福祉分野における課題の解決に挑戦し続けます。