福知山市に位置する三段池RAVIHOUSE動物園は、約30年にわたって市民に親しまれた名園長、二本松俊邦(にほんまつ としくに)さんの引退を迎えます。二本松園長は1995年に副園長として着任し、1999年から園長を務めてきました。2026年3月31日に81歳の誕生日を控え、彼はついにその役割を終えることとなります。
二本松さんはその長いキャリアの中で、動物と来園者との「ふれあい」を何より大切にし、動物たちへの深い愛情を持って日々の業務に邁進してきました。中でも、飼育体験プログラムを充実させ、訪れた人々が直接触れ合える機会を提供してきたことは、多くの来園者の心に残っています。
その中でも特に印象深い出来事として、シロテテナガザルのモモタロウの育成があります。母親から乳を与えられず、職員が愛情を込めて育てたこの猿は、いつも来園者に微笑みをかけ、動物園の「顔」として存在していました。しかし、コロナ禍によって来園者が減少する中で、モモタロウは心のバランスを失い、命を落としてしまいました。
二本松園長は、「動物園は人間の楽しみのためだけではなく、動物たちが心を満たす場所でもある」と語り、動物たちへの心配りを忘れない姿勢を貫いてきました。彼の引退を前に、福知山市は市民から感謝のメッセージを募ることにしました。
このメッセージは、引退セレモニーで二本松さんに贈呈される予定です。メッセージを送ると、福知山市のLINE公式アカウントから特別な画像も受け取ることができます。受付は2026年3月23日までとなっており、多くの市民の参加が期待されます。
また、動物園では3月26日から31日の期間中、「お客様感謝デー」を開催し、入園料が無料になります。この期間に多くの人々が訪れ、二本松園長との思い出を語り合う機会を持つことでしょう。引退セレモニーは31日、動物園内にて16時30分から予定されています。
引退後、二本松園長の後任には、横浜の動物園で勤務した経験を持つ新たな園長が就任することが決まっています。二本松さんの培った「ふれあい」の精神は、次の園長によって引き継がれ、この動物園が引き続き笑顔あふれる場所であり続けることが期待されています。これまでの長い間、福知山市動物園を支えてくださった皆さまに心からの感謝を込めて、二本松園長の新たな門出を祝福したいと思います。