自動車運送業分野特定技能1号評価試験のCBT方式受付が開始
一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、2023年3月3日より、自動車運送業分野に特化した「特定技能1号評価試験」の受付を開始しました。この試験はCBT(コンピュータベースドテスト)方式で実施されることになり、受験者は自分の都合に合わせてテストセンターを選び、適切な受験日時を決めることが可能です。この方式により、試験の利便性が大幅に向上しました。
CBT実施国
今回の試験が行われる国は以下の通りです:
- - インド
- - インドネシア
- - ウズベキスタン
- - カンボジア
- - キルギス
- - スリランカ
- - タイ
- - ネパール
- - パキスタン
- - バングラデシュ
- - フィリピン
- - マレーシア
- - ミャンマー
- - モンゴル
- - ラオス
- - 日本
その他の国については、政府の許可を得てから段階的に実施される予定です。詳細については、特定技能試験ポータルサイト(
こちらをクリック)をご確認ください。受験申請は受験者本人が行う必要がありますので、注意が必要です。
試験の概要
この試験は、外国人労働者が自動車運送業分野でトラック、タクシー、バスのドライバーとして働くために必要な知識と技能を確認するためのものです。「特定技能」という在留資格を取得する際に必要な試験となります。
背景
物流・運送業界では深刻な人材不足が問題となっており、外国人材の活用が期待されています。特定技能制度が注目されているのもこのためです。日本海事協会は2019年の制度開始から「造船・舶用工業分野」での試験実施を行ってきましたが、2024年4月から新たに「自動車運送業分野」でも試験を実施することになりました。
試験方式
試験は、CBT方式(個人申請)と出張試験方式(法人申請)という2つの方法で実施されます。受験を希望する方は、特定技能試験ポータルサイトで詳細を確認し、特定技能試験申請システムから申請を行ってください。
日本海事協会とは
日本海事協会は、国際的な船級協会として海上輸送の安全を守り、海洋環境の保護にも取り組んでいます。120年以上の歴史を持ち、全世界に130カ所以上の拠点を構えています。
同協会は、商船の保険付保に必要な「船級」を登録する中立的な機関として機能しています。これまでに9,000隻以上の船舶を登録しており、これだで世界最大の船級協会となっています。さらに、品質、環境、労働安全衛生などのマネジメントシステム認証も行い、持続可能な社会の実現に向けた役割を担っているのです。特定技能試験に関しても、これまでの「造船・舶用工業分野」に加えて、「自動車運送業分野」の試験も実施することで支援を強化していく方針です。
今後の自動車運送業分野での特定技能試験の展開に期待が寄せられています。