新しい香りで変わるKIXのラウンジ体験
関西国際空港(KIX)では、2024年9月13日から11月12日の期間に2カ所のラウンジを舞台にユニークな香り演出の実証実験が行われます。この取り組みは、関西イノベーションセンターが運営するイノベーション拠点「MUIC Kansai」の一環として実施されます。
実験の概要
今回の実証実験では、名の知られた香りソリューション会社である
SceneryScentが、KIXを基にした3種類の香りを新たにデザインしました。これらの香りは、空港の朝・昼・夜を体感として感じられるものとなっており、時間帯に応じて
Ambiscentという香り噴霧機器を用いて、利用者に届けられる仕組みです。具体的には、以下の香りが設定されています。
- - KIX朝(6時〜12時): 白浜の波と柚子を感じさせる春の香り。
- - KIX昼(12時〜18時): 和の柑橘類が舞う、京の風情を味わう香り。
- - KIX夜(18時〜閉館): 華やかなバラの香りが夜景に溶け込む体験。
実施場所
この実証実験は、次の2つのラウンジで行われます。
1. 飛鳥(国際線ゲートエリア北ウイング内)
2. Lounge KANSAI(国内線ゲートエリア内)
これらのラウンジは、いずれもラウンジ利用者のみがアクセスできる特別な場所です。
環境への配慮
SceneryScentによってデザインされたこれらの香りには、廃棄されるべき柑橘類(柚子やみかん)の皮、及びヒノキの木屑が使用されています。この点を通じて、環境にも考慮した取り組みがなされていることが強調されます。
なぜ香り演出か?
MUICは、観光に関連した新しいビジネスやアイディアを創出することが目的とされており、香りの演出はその一環として選ばれています。KIXは2025年の大阪・関西万博に向けて大規模なリノベーションを行っており、その中で利用者の体験をより良いものにするための新しい取り組みとして香り演出が選ばれました。
期待される効果
この香り演出の実施により、KIXの利用者がどれ程満足するかを測定し、その結果を元に他の地点でも香り演出を展開していく可能性が検討されています。使われる香りは、単に心地良いだけでなく、訪問者の感情や記憶に影響を与え、さらなる満足感を得る仕組みが期待されています。
この取り組みがKIXのラウンジ利用者にどのような体験をもたらすのか、今後の展開も注目です。
企業情報
この実証実験が、香りによる新たな空間体験を開拓し、関西の魅力を高める一助となることが期待されます。