株式会社デジクルが、小売業のデジタル化を支援するための調査を行い、その結果をまとめたレポート『小売DX白書2024 LINE公式アカウント活用 食品スーパーマーケット 東日本編』を発表しました。
この調査は、一般社団法人日本スーパーマーケット協会に加盟する東日本のスーパーマーケット47社を対象に、LINE公式アカウントの保有状況や活用方法を詳しく分析しています。調査結果によると、対象企業のうち約64%にあたる30社がLINE公式アカウントを保有していることがわかり、今後のデジタルマーケティング戦略の一環として重要な役割を果たしていることが明らかになりました。
具体的には、全店舗共通のアカウントを運用する企業が19社、店舗ごとに特売情報などを発信するアカウントが14社で、4社は両方の戦略を併用していることが確認されました。この取り組みは、特にキャンペーン情報や催事情報の発信に役立っています。また、LINEの関連サービスも活用する企業が増え、ミニアプリやLINEクーポンなどを利用した新規顧客獲得や既存顧客のロイヤリティ向上も期待されています。
調査によれば、最も多くの企業が利用している機能は「あいさつメッセージ」で、29社がこの機能を活用しています。これは、新規の友だちがアカウントを追加した際に、自動でメッセージが送信され、スムーズに初回の接触が行えるためです。あいさつメッセージの内容には、今後配信される情報の案内や、カードとの連携を促す内容が含まれています。
次に利用が多かったのは「リッチメニュー」で、24社がこの機能を導入しています。このリッチメニューは視覚的に優れており、ユーザーにとっての利便性も高いため、顧客とのインタラクションを強化する手段として多くの企業が取り入れています。リッチメニューのデザインや内容には各社の独自性が表れており、その活用方法は多岐にわたります。また、ショップカード機能については、現時点では確認された企業がないという結果が出ており、今後の活用の余地があると考えられます。
本調査では、LINE公式アカウントの活用状況に関する詳細や具体的な活用例も掲載されています。今後の小売業におけるデジタル化の進展に貢献するため、デジクルはこのタイプの調査を継続的に実施してまいります。
調査の概要は以下の通りです:
- - 調査期間: 2024年9月4日から10月15日
- - 調査方法: 47社のLINE公式アカウント利用状況を調査
- - 対象: 調査対象は東日本エリアに位置するスーパーマーケットのみで、積極的なDX推進を目指す企業の実態を把握することを目的としました。
デジクルは、今後も小売業のデジタルトランスフォーメーションを支援する情報を提供し続けていく予定です。詳しい調査結果や資料は、以下のリンクからご確認いただけます。
小売DX白書2024 LINE公式アカウント活用 食品スーパーマーケット 東日本編にて、ご覧いただけます。また、過去に実施した調査結果も公開中です。