レイセオンが新たなレーダー技術を実証
2025年8月26日、ハワイ州バーキング・サンズで、レイセオンが提供するAN/SPY-6(V)4レーダーの洋上での初の実射試験が成功裡に行われました。これは、米海軍との協力のもと、太平洋ミサイル試験場の先進レーダー探知試験施設で実施され、レーダーの性能を実証しました。
この試験では、様々な条件下で空中および水上の目標の追尾が行われ、レーダーの高度な追尾能力が証明されました。この成果は、長期にわたるモデリングやシミュレーションの努力が実を結んだものであり、試験の結果は今後の試験や各艦艇へのシステム搭載に向けた貴重なデータとなります。
レイセオンのネーバル・パワー部門プレジデント、バーバラ・ボルゴノヴィ氏は、SPY-6(V)4レーダーの実射試験の成功が艦隊の能力向上に寄与し、世界規模で同盟国の作戦を支援する一歩であると強調しました。彼女は、このレーダーによって米海軍のフライトIIA駆逐艦の探知および追尾能力が大幅に向上し、乗組員が潜在的な脅威をより効果的に監視、対処できるようになると述べています。
AN/SPY-6(V)4は、米海軍のSPY-6シリーズに属するレーダーの派生型の一つであり、これまでに洋上試験を受けたのは二つ目となります。レイセオンは引き続き試験を行い、システムの性能を強化しながら、他の派生型と共通のハードウェアおよびソフトウェアを活用し、統合性を高めていく方針です。
今後の計画として、SPY-6レーダーは今後10年間で60隻以上の米海軍艦艇に搭載される予定であり、これにより対空、対水上、弾道ミサイルに対する防御能力が強化されることが期待されています。
レイセオンの使命
レイセオンは、米国政府、同盟国、パートナー国に対し、国家主権の保護と安全保障のために防衛ソリューションを提供してきました。100年を超える歴史の中で、統合防空ミサイル防衛やスマート兵器、先端センサーなど、多岐にわたる分野で新技術の開発に取り組んでいます。
RTXのビジョン
RTXは、航空宇宙および防衛業界のリーディングカンパニーであり、18万5千人の従業員が科学と技術の限界を挑戦し、世界をつなぎ、守るための方法を革新しています。コリンズ・エアロスペース、プラット・アンド・ホイットニー、レイセオンといった部門は、次世代技術ソリューションの開発と製造に注力し、顧客が直面する問題の解決に貢献しています。RTXの本社はバージニア州アーリントンに位置し、2024年の売上高は800億ドルに達する見込みです。
この情報は、2025年8月26日に発表されたレイセオンのプレスリリースを基にしたもので、内容の解釈については英語版が優先されます。