株式会社D-Chainが7000万円超の資金調達を実施
株式会社D-Chainは、シードラウンドの1stクローズにおいて7000万円以上の資金調達を成功させました。本社を東京都中野区に構える同社は、今後の事業展開に向けた重要なステップを踏み出しました。このラウンドのリードインベスターはNESベンチャーキャピタルで、他にも株式会社ガイアックスや個人投資家からの支援を受けています。
デジタルトレカ「PACKS」の開発へ
調達した資金は、同社が開発中のデジタルトレーディングカードマーケットプレイス「PACKS」の加速に活用されます。トレーディングカード市場は金融資産としての側面を持ち、市場価値が秒単位で変動しますが、国際取引では高額な配送費用や長期間の配送が課題となっています。これを解決するため、D-Chainが提供する「PACKS」は物理カードをデジタル化し、瞬時に取引できるプラットフォームなのです。
PACKSがもたらす革新
「PACKS」は、物理的なトレーディングカードのデジタル権利をNFTとして扱うことにより、カードの移動を不要にします。この革新により購買者は迅速に取引を行え、国際間の取引でもリスクを軽減しつつ、費用や時間を大幅に削減できます。
実際に「PACKS」を通じて行ったNFTの販売では、マーケティング活動を経てわずか3時間で完売し、売上は約5万ドルに達しました。購入者の約80%が海外ユーザーであり、グローバルなニーズが強いことを証明しました。
D-Chainの野望
D-Chainの代表取締役、堺悠斗氏は、物流の効率化とエコ取引のニーズの高まりに対し、新たな取引体系の提供を目指しています。彼は、転売業界での物理的なやり取りを最小限に抑えるプラットフォームが重要だと述べ、今後のビジョンとして実物資産の市場構築を目指すと語っています。
投資家からの期待
リード投資家であるNESベンチャーキャピタルの石川智明氏は、「RWA(Real World Assets)のトレンドが急速に広がる中、D-Chainの取り組みはコレクタブル商品の市場展開に寄与する」と高く評価しています。また、ガイアックスの執行役員、佐々木喜徳氏は「PACKS」のポテンシャルを高く見込み、積極的に支援を行う意向を示しました。すでに多くの投資家から期待が寄せられており、D-Chainの成長が楽しみです。
まとめ
今後もD-Chainは、デジタルトレカ市場における革新を進めつつ、グローバルなネットワークを拡大していく予定です。「PACKS」を通じて新たなトレーディングカード取引のスタンダードを確立することが、彼らの主要な目標となっています。流通の効率化とエコ取引を通じた未来の市場を作り出すべく、さらなる挑戦に注目していきたいですね。