MOLTONとリコーが新たな法務の未来を築く
MOLTON株式会社(旧:a23s株式会社)が、株式会社リコーと提携し、法務部門における生成AIの実証実験(PoC)を開始しました。これは、ベテラン法務担当者が過去に蓄積した知識と経験をAIによって活用し、企業法務の効率化を目指す画期的なプロジェクトです。
背景
法務・コンプライアンス人材が不足している現代では、特に法務部門における「ナレッジ承継」が企業にとって重要な課題とされています。ベテラン担当者が定年を迎えたり、再雇用が満了したりすることで、その知識が途絶えてしまうリスクがあります。この問題に対処するため、MOLTONはリコーと共に熟練者の知見を構造化し、次世代に引き継ぐ仕組みを作ることを目指しています。
PoCの概要
本実験では、リコーの法務実務に蓄積された経験豊富な担当者の相談・回答記録を分析し、そこから法務判断に必要な思考パターンを抽出します。この思考パターンは、部下や若手法務担当者の育成にも役立てられます。具体的には、以下のような機能を持つ法務AIプラットフォームとして「ベテランモード」が実装される予定です。
1.
回答モード:AIが熟練者の思考パターンを元に回答し、どのポイントが重要かをサジェスチョンとして提示します。
2.
トレーニングモード:AIが答えを示さず、熟練者特有の「問い」を順に投げかけ、担当者自身に考えさせることで判断力を育成します。
実施手法
実施手法としては、MOLTONが開発したヒアリング支援アプリ「聴くアプリ」を通じて、熟練者の知見を効率よく蓄積。短時間での音声回答により、答えをそのままナレッジとして記録し、AIの精度向上にも寄与する仕組みです。
期待される効果
この取り組みにより、法務部門の業務が一層効率化され、専門家の知見を活かしつつ、若手担当者が迅速に業務を遂行できる環境が整うことが期待されています。また、リコーとの提携を通じて、MOLTONの法務AIプラットフォーム「クラウドリーガル」が一層精緻化され、様々な業務に適応できるようになることで、企業全体の法務体制の強化に繋がるでしょう。
おわりに
MOLTONとリコーの連携は、生成AI技術の活用と法務知識の伝承を見事に融合させたものであり、今後の法務の未来を大きく変える可能性を秘めています。この革新的な取り組みが業界全体に広がり、多くの企業が抱える法務の課題を解決することを期待しています。