新音楽配信サービス「DRL」誕生！クリエイターの権利を守る新たな取り組み

新音楽配信サービス「DRL」の登場

2024年10月8日、日本時間13:00に新しい音楽配信サービス「DRL」(Digital Records Lease)が発表されました。この革新的なプロジェクトは、日本のミュージシャンによって考案され、グラミー賞を三度受賞したエンジニア兼プロデューサーと密接に協力して進められています。

クリエイターの権利を守る

「DRL」のコンセプトは、「Fair Share for Creators」です。デジタル化が進む中で、音楽作品の価値が下がっている現状に強い問題意識を持ち、クリエイターが制作した音楽に対して適切な還元を行える仕組みを設けました。これは、音楽サブスクリプションサービスの普及がもたらした「不均衡」を是正するための取り組みです。

ビジネスモデルの革新

新たなビジネスモデルの要は、収益分配の透明性を確保することです。従来の音楽サブスクリプションサービスでは、楽曲提供者への収益配分が「ブラックボックス」と化しており、その根拠が不明瞭でした。「DRL」では、ブロックチェーン技術を用いて履歴データを透明化し、音源提供者に公正な還元を実施します。これにより、音楽提供者は自身の作品がどのように評価され、収益化されるのかを明確に把握できます。

急速に変化する市場環境

近年、音楽サブスクリプションサービスの急激な拡大により、従来のCD販売やデジタルダウンロード市場は急速に縮小しています。この変化は、多くの音源制作者や関連業者にとって、収益の不安定さや将来への不安を引き起こしています。音楽業界の構造的問題により、アーティストの育成が難しくなる一方で、廃業に追い込まれるケースも増加しています。

今回の「DRL」は、こうした課題を解決するために生まれました。ミュージシャンの作品とその権利を適切に管理し、持続可能な活動の場を提供することを目指しています。

サービスの背景と創業メンバー

「DRL」の立ち上げには、3人の創業メンバーが関与しています。

- 伏島和雄: R&B/POP/ROCKバンド「FLYING KIDS」のリーダーであり、音楽レーベルも運営しています。豊富な著作権の知識を持ち、他アーティストのプロデュース経験もあります。
- 八木禎治: グラミー賞を3度受賞したエンジニアで、米国に在住。音楽制作の現場で絶大な信頼を得ています。
- 長澤精久: 経済産業省に所属し、「クールジャパン」プロジェクトを担当していた業界のプロフェッショナルです。