海外進出コミュニティ発足
2024-09-17 12:37:42

日本のスタートアップが海外展開を加速する『海外進出コミュニティ』始動

海外進出コミュニティ始動



2024年9月12日、日本のスタートアップ向けに海外進出支援を行う株式会社知恵の輪工房(通称:Puzzle Ring Factory)が、『海外進出コミュニティ』を本格的に始動することを発表しました。このコミュニティには、スタートアップエコシステム協会および海外進出支援に熱心な7社のベンチャーキャピタル(VC)が参加し、37社のスタートアップが集結しています。これらのスタートアップは時価総額総計で7000億円以上を誇り、将来的にはこの額を10倍に引き上げることを目指しています。

コミュニティの目的と意義



『海外進出コミュニティ』は、スタートアップとVCの枠組みを超えたネットワークを育成し、成功事例や失敗からの教訓を共有することを目指しています。これにより、日本のスタートアップが海外市場での成功を高め、次世代の企業へとバトンを渡す環境を整えることが狙いです。多くのスタートアップが直面する、専門人材の確保や高額なコンサルティングサービスの利用困難といった課題を解決し、オープンなコミュニケーションを促進することで、失敗のリスクを軽減し成功のチャンスを最大化することを目指します。

海外展開の現状と課題



本コミュニティの発足にともない、参加企業へのアンケートを実施し、その結果を一部公開しました。36社に回答を求めたところ、約70%がすでに海外進出を果たしており、その中でも約半数は過去3年間に海外展開を始めたばかりの企業です。また、残りの30%以上は近い将来の海外進出を計画中としています。

海外進出を果たした企業の内訳として、62%はアメリカ、50%はシンガポールに拠点を構えています。今後の展開地域としては、東南アジアが37%、西ヨーロッパと北アメリカが各20%と続き、他にも東アジアや中東への進出の動きも見られます。

参加企業の業種では約70%が情報通信サービスに属しており、製造業やサービス業など多岐にわたります。また、これらの企業の約1/3は海外VCから資金を調達しており、海外資本が海外進出に寄与する役割を果たしていることが伺えます。

最近の傾向として、創業から間もない企業が30%以上も海外展開を始めていることがわかり、日本市場にこだわらない動きが進んでいます。

海外進出初期に位置する企業は、顧客へのリーチや認知度向上、成功事例の構築など事業開発面での課題に直面しています。一方で、6年以上の成熟期にある企業は、組織の成長に伴いカルチャーやコミュニケーションに関する課題感が増す傾向が見られます。このように、海外進出のフェーズによって異なる課題が存在することが明らかになりました。

提供サービスと今後の展開



この『海外進出コミュニティ』では、メンバー同士のコミュニケーションを促進するためのプラットフォームを提供し、テーマ別の実践的なワークショップやコンシェルジュサービスを通じた相談窓口、ナレッジ共有を行います。今後も海外進出に関するエコシステムの拡大を目指し、新たな参画企業を募集しています。有志で参加を希望する企業は経営層である必要があり、一定の規約に同意していただくことが条件となります。

スタートアップエコシステム協会からは、「国内外でビジネスを展開するスタートアップの支援がこのコミュニティを通じて強化されることを期待しています」とのコメントが寄せられています。このプロジェクトは日本企業のグローバル展開を一層推進する重要なステップといえます。

株式会社知恵の輪工房について



Puzzle Ring Factoryは、日系スタートアップの海外進出支援および海外企業の日本進出を助けるハンズオン型のコンサルティングサービスを提供しています。特にクロスボーダー環境における事業課題の解決に強みを持ち、スタートアップの支援に注力しています。



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会社情報

会社名
株式会社知恵の輪工房
住所
東京都目黒区碑文谷1−25−16
電話番号

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